イーロン・マスク氏のX、投資と取引を「間もなく」開始へ:FT
  • リンダ・ヤッカリーノ氏は、「Xで『間もなく』、ユーザーがプラットフォーム上で投資や取引を行えるようになる」と述べた。
  • Xは今年これ以前に、デジタルウォレットおよびP2P決済サービスとして「Xマネー」を開発するためにビザと提携していた。
  • この開発は、Xを中国のWeChatのようなスーパーアプリにするというイーロン・マスク氏の野望の一環だ。

イーロン・マスク(Elon Musk)氏のX(旧Twitter)は、Xを「あらゆるものを扱うアプリ」に変革する取り組みを強化している。フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)が19日に報じた。

リンダ・ヤッカリーノ(Linda Yaccarino)CEOは広告祭カンヌライオンズ(Cannes Lions)でのインタビューで同紙に対し、Xでは「間もなく」ユーザーがプラットフォーム上で投資や取引を行えるようになると述べた。

同CEOはこのイベントのパネルディスカッションで、「間もなく、あなたは金融生活のすべてをこのプラットフォームで送ることができるようになる」と述べ、P2P決済、価値の保管、クリエイターへの支払い、PPV(都度課金視聴)イベントの視聴を例に挙げた。

Xは今年これ以前に、デジタルウォレットおよびP2P決済サービスとして「Xマネー(X Money)」を開発するためにビザ(Visa)と提携していた。これは、Xを中国のWeChatのようなスーパーアプリにするというマスク氏の野望の一環だ。WeChatは、メッセージ機能だけでなく、さまざまな小売・金融サービスを提供している。

イーロン・マスク氏は、長年にわたり暗号資産(仮想通貨)と密接な関係を築いてきた。ミームコインであるドージコイン(DOGE)への愛着や、同氏が率いる電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)が保有するビットコイン(BTC)1万1500枚(約1740億円、1ドル145円換算)がその理由だ。

そのため、暗号資産ウォッチャーは、マスク氏がXで金融サービスを提供する計画には、何らかの形で暗号資産が絡む可能性が高いと考えるだろう。

XはCoinDeskのコメント要請にすぐには応じなかった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Elon Musk’s X to Offer Investments, Trading ‘Soon:’ FT