ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏、イーサリアム約12億円相当を売却した後に「全部買い戻した」
  • ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は先週、下落懸念から約830万ドル(約12億3000万円、1ドル148円換算)相当のイーサリアムを売却した。
  • しかし数日後、価格が4200ドルに上昇するなか、約1050万ドル相当のイーサリアムを買い戻した模様。
  • ヘイズ氏は、当初の下落予想に反して、イーサリアムに再び上昇余地を見ているようだ。

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス(BitMEX)の共同創業者、アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏は、下落を警告してからわずか数日で、大規模なイーサリアム(ETH)取引を反転させたようだ。

先週、Arkham Intelligenceのデータによると、ヘイズ氏はイーサリアムが3500ドル付近で推移していた際に、2373ETH、約830万ドル(約12億3000万円、1ドル148円換算)相当を売却し、ステーブルコインに換えた。

しかし週末、状況は一変した。

Lookonchainが最初に確認したデータによると、ヘイズ氏に関連するアドレスは1050万ドル相当のUSDCを引き出し、イーサリアムを買い戻したという。現在、イーサリアムは4200ドル付近で推移している。

ヘイズ氏は先週、エセナ(ethena)やミームトークンのペペ(pepe)をはじめ、総額1300万ドル超の暗号資産を売却していた。その際ヘイズ氏は、米国の関税政策や予想を下回る雇用統計を暗号資産市場の逆風としてあげ、ビットコインは10万ドル、イーサは3000ドルを試す可能性があると予測していた。

しかし今回の迅速な買い戻しは、イーサリアムに再び上昇の可能性を見ていることを示している。ヘイズ氏はXに、イーサリアムの価格チャートを添えつつ、「全部買い戻さざるを得なかった」と投稿した。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アーサー・ヘイズ氏(CoinDesk)
|原文:Arthur Hayes ‘Had to Buy It All Back’ After Selling $8.3M Worth of ETH