- BNB、ETH、SOLといった主要アルトコインはビットコインを上回るパフォーマンスを見せ、リスク選好の弱まりにもかかわらず底堅さを示した。
- BTCの市場占有率は6カ月ぶりの最低水準に落ち込む瀬戸際にあり、アルトコインへのシフトを示唆。
- アルトコインシーズンが「到来しつつある」可能性はあるが、過去のサイクルよりも限定的なものになるだろうと、ByteTreeのアナリストらは述べた。
主要アルトコインの一部は20日、ビットコイン(BTC)を上回る反発を見せ、資本市場全体でリスク選好が弱まっているにもかかわらず、相対的な強さを示した。
BNBチェーンのネイティブトークンであり、暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンス(Binance)と密接に関連するビルドアンドビルド(BNB)は6%急騰し、史上最高値の875ドルを記録した。
イーサリアム(ETH)は前夜の安値から7%反発して4350ドルに達し、19日の損失を全て取り戻した。一部の観測筋は、イーサリアムトレジャリー企業がこの資産を購入したことが上昇を促進した可能性があると推測している。
ソラナ(SOL)は6.1%上昇し、前日の下落を上回るパフォーマンスを示し、チェーンリンク(LINK)とアーベ(AAVE)はそれぞれ10%と7%上昇した。
一方、主要暗号資産であるビットコインは安値からわずか1.4%上昇し、11万4000ドル強で取引された。主要株価指数であるS&P500とテクノロジー株中心のナスダックは、それぞれ0.2%と0.5%下落して取引を終えた。
今後数日から数週間はマクロ経済の不安定な状況が続くため、底打ちを宣言するのは時期尚早かもしれないが、リスク回避局面におけるビットコインに対するアルトコインの相対的な強さは注目に値する。
デジタル資産全体の時価総額における世界最大の暗号資産の市場シェアを測定するビットコインのドミナンスは、6カ月ぶりの最低水準を更新しようとしており、これはしばしば「アルトコインシーズン」と呼ばれる、より小規模でリスクの高いトークンが市場の上昇を主導していることを示唆している。

それでも、過去のサイクルのようなアルトコインの爆発的な値動きが繰り返されるという期待は非現実的かもしれないと、シェリヤル・アリ(Shehriyar Ali)氏とチャーリー・モリス(Charlie Morris)氏が率いるByteTreeのアナリストらは指摘した。
「アルトシーズンが到来しつつある可能性はあるが、過去の激しい上昇のようなものにはならないだろう」とレポートは述べた。「むしろ、限定的でファンダメンタルズ主導の成長が特徴となり、質の高いプロジェクトは報われ、実体のないプロジェクトは不利な立場に置かれるだろう」
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Ether, Solana, BNB Outshine Bitcoin as Cryptos Rebound


