- XRPとDOGEへのエクスポージャーを提供する米国初のETFが、18日に取引を開始した。
- レックス・シェアーズとオスプレイ・ファンズによるCboe上場商品は、「XRPR」と「DOJE」のティッカーシンボルで取引を開始した。
- どちらも単に原資産を購入して保有する以上の機能があるため、「純粋な」現物ETFではない。
エックス・アール・ピー(XRP)とドージコイン(DOGE)へのエクスポージャーを提供する米国初のETF(上場投資信託)が、18日に取引を開始した。
レックス・シェアーズ(Rex Shares)とオスプレイ・ファンズ(Osprey Funds)が提供する商品は、シーボーBZX取引所(Cboe BZX Exchange)に「DOJE」と「XRPR」のティッカーシンボルで上場し、7月にデビューしたレックス-オスプレイ・ソラナ(SOL)+ステーキングETFに続くものだ。DOJEは直近で26.90ドル、XRPRは25.73ドルで取引されている。
だが、DOJEは他のトークン向けの類似商品とは少し異なり、DOGEを直接保有しない。代わりに、ケイマン諸島に拠点を置く子会社を利用して、先物やその他のデリバティブを通じてエクスポージャーを獲得する。
一方、XRPRはXRPを直接保有する構造となっているが、エクスポージャーを獲得するために米国外の現物ETFにも投資すると、ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏はXに書いている。
CoinDeskのデータによると、金融機関の決済に特化したネットワーク「XRPレジャー(XRP Ledger)」のネイティブトークンであるXRPと、ミームコインのDOGEは、時価総額でそれぞれ世界第3位と第8位の暗号資産(仮想通貨)だ。
暗号資産現物ETFは、米証券取引委員会(SEC)による長年の拒否と遅延を経て、2024年1月に米国でデビューした。最初に承認されたのはビットコイン(BTC)ファンドで、その数カ月後にイーサリアム(ETH)現物へのエクスポージャーを提供するETFが続いた。
ETFの株式を購入することで、原資産そのものの所有権を取得することなく、資産へのエクスポージャーを得られる。したがって、暗号資産ETFは、保管やカストディなどを気にすることなく暗号資産に直接投資する手段を提供し、資金力のある機関投資家にとってより実用的で安全な投資手段となる。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:ETFs Offering Exposure to XRP, DOGE Debut in U.S.


