ビットコイン、年末まで9万5000ドルを下回る可能性──アルトコインには追い風となるか
  • ビットコインは米国時間12月4日午後、9万2000ドルまで小幅に下落し、前夜の9万4000ドルまでの上昇分を帳消しにした。
  • イーサリアムは3100ドル台を維持して堅調に推移した一方、XRP、ヘデラ、ビットコインキャッシュ、ジーキャッシュは4~5%安でアルトコインの下落を主導した。
  • ウィンセント(Wincent)のポール・ハワード(Paul Howard)氏は、ビットコインの上値突破の苦戦がアルトコインセクターに追い風となる可能性があると指摘した。

ビットコイン(BTC)は、前夜の9万4000ドルまでの上昇を反転させ、米国時間12月4日に9万2000ドル台まで下落。今週前半の乱高下(まず下落、その後上昇)を経て、不安定なレンジ相場が継続している。

イーサリアム(ETH)は比較的堅調に推移し、24時間の下落幅はわずか0.7%で、午後には3100ドル台で取引された。

アルトコインの中では、エックス・アール・ピー(XRP)、ヘデラ(HBAR)、ビットコインキャッシュ(BCH)、プライバシー重視のジーキャッシュ(ZEC)が4~5%安と下落を主導し、広範な市場を反映するCoinDesk 20 Indexは2%安となった。

不安定な見通し

取引会社ウィンセントのシニアディレクター、ポール・ハワード氏はレポートで、「反落したものの、ビットコインは今週初めに形成された8万5000ドル前後の支持線を大きく上回って推移しており、年末に向けて流動性が低下する中、市場は保ち合い相場に落ち着きつつある可能性がある」と指摘した。

「暗号資産(仮想通貨)価格は依然として、世界的なマクロ経済イベントと密接に関連している」と、ハワード氏は述べ、次のように続けた。

「12月は通常、流動性が低い月だが、過去7日間で8万5000ドル付近に高い下値支持線が形成されたことを確認している」。

新たに主要なマクロ経済ニュースがない限り、ハワード氏は今月末まで8万5000ドル〜9万5000ドルの間でレンジ相場が続くと予想している。

「流動性が低く、ボラティリティが高い環境では通常好調なアルトコインが、相対的に良いパフォーマンスを示す可能性がある」と、ハワード氏は付け加えた。

日本に注目

マクロ面では、市場は12月に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行に注目している。

ビットコイン投資顧問会社リスク・ディメンションズ(Risk Dimensions)の創業者兼チーフ・マクロストラテジスト、マーク・コナーズ(Mark Connors)氏によれば、日銀の政策金利決定は今月の「最重要イベント」である。

これは、円建てキャリートレード(投資家が円建てで資金を調達し、高利回り資産を購入する戦略)の将来を決定づけるためだ。

コナーズ氏が予想するように、日銀が政策金利を据え置けば、リスク資産への需要が再燃し、株式、ビットコイン、金に追い風となる可能性がある。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:12月4日のビットコインの値動き(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Could Continue Chopping Below $95K Into Year-End and Altcoins Could Benefit, Analyst Says

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