新型肺炎で亡くなった医師を追悼、イーサリアムに慰霊碑の形のスマートコントラクト

新型肺炎で亡くなった医師を追悼、イーサリアムに慰霊碑の形のスマートコントラクト

誰かが慰霊碑の形をしたソースコードのスマートコントラクトをイーサリアム上に作成した。新型コロナウイルスの発生を告発し、患者の治療中に感染して亡くなった李文亮医師を追悼するものだ。

協定世界時2月7日2時30分頃に作成された「慰霊碑(Monument)」と名付けられたコントラクトのソースコードには、李氏の略歴が中国語で記され、「R.I.P(安らかに眠れ)」という文字と、早くも12月30日にはウイルスの危険性を警告していた医療専門家としての貢献が強調されていた──だが李氏は社会に不安を与えたとして地元警察から処分を受けていた。

このスマートコントラクト──今はブロックチェーン上で変更不可能なものとなり、検閲を受けることもない──は、中国のネットユーザーがメッサージアプリのウィーチャット(WeChat)とソーシャルメディアのウェイボー(Weibo)で幅広く悲しみと怒りを示しているなか、作成された。

李氏が亡くなったニュースは現地時間2月6日深夜に伝えられ、すぐにウェイボーのリアルタイムトレンドリストのトップに上がった。

数分のうちに7位まで落ち、現在はリスト上には存在していないが、ハッシュタグ「李文亮医師死去」は現在までに10億回閲覧され、ソーシャルメディア上で100万を超える議論が行われている。

一方、別の中国語のハッシュタグ「武漢政府は李医師に謝罪すべき」は規制を受けている。李氏が亡くなった直後の6日夜には見ることができたが、今はもう、ウェイボーでこのハッシュタグを検索しても何も出てこない。

コロナウイルス発生の中心地、武漢の病院の医師だった李氏は、地元当局が市民にウイルスが感染性のものであることを伝える前に、事態の深刻さを医療関係者にウィーチャットで早期に警告した8人のうちの1人だった。

李氏は即座に地元警察から「誤った情報」を広めたとして沈黙を強いられ、処分を受けた。李氏は武漢市中心医院で患者を治療中にウイルスに感染し、治療の甲斐も虚しく亡くなった。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Screenshot of the smart contract monument created in memorial of Dr. Li Wenliang
原文:China’s Coronavirus Whistleblower Is Now Memorialized on Ethereum

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