Facebookが「ブロックチェーンに強い」企業内弁護士募集

Facebookはブロックチェーン技術の展開に向け、主任企業内弁護士を募集している。

Facebookの採用ページに掲載された求人情報によると、Facebookのブロックチェーンの取り組みに関するさまざまな契約の作成と交渉の責任者として、新商品のローンチに必要な提携や商品の海外展開などもカバーする。

このほか、リーガルリスク、ビジネス戦略などに関し、クライアントに助言し、主要パートナーとの関係構築、商品やプログラムの商業的な戦略を担う。

応募者は「膨大な案件に対応する」ことが求められ、弁護士資格必須。J.D(法務博士)の学位を持ち、アメリカの1つ以上の州の弁護士団体の会員になっている必要がある。

応募者にはテック分野での高い専門性も要求。「5年以上の法務経験(4年以上のテクノロジーに関する法務案件の経験」が必要で、特にブロックチェーン、決済案件での経験を求めている。また、モバイルや(ビットコインなどの)代替通貨決済への強い関心を持つものが望ましいとしている。

Facebookのステーブルコイン報道

Facebookは、ブロックチェーン技術を基にした決済への進出をこの数カ月ささやかれてきた。ニューヨーク・タイムズは2月、FacebookがWhatsAppとインスタグラムもカバーする、決済のためのコインを発行の準備を進めていると報じた。

ニューヨーク・タイムズによると、Facebookは複数の法定通貨に価格を連動させたステーブルコインを、2019年前半にリリース予定という。

マーク・ザッカーバーグCEOはハーバード・ロー・スクールのジョナサン・ジットレイン(Jonathan Zittrain)教授によるインタビューで、ブロックチェーン技術を活用したアイデンティティー管理にも言及、「自分の情報を分散化システムに保存し、プラットフォームの介在なしにログインできるようなシステム」と語った。

Facebookは今年に入り、ブロックチェーン関連の人材を20職種以上募集している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Shutterstock
原文:Facebook Seeks Counsel to Forge Blockchain Partnerships for New Products