暗号資産取引所の取引高、6月は大幅に減少──ビットコインは小幅な値動き

ビットコインの小幅な値動きが続くなか、暗号資産(仮想通貨)取引所の取引高が大幅に下落している。

  • ロンドンに拠点を置くデータ提供企業CryptoCompareのレポートによると、大手暗号資産取引所の取引高は6月、36%減少。
  • 暗号資産デリバティブ取引所の取引高も35.7%減の3930億ドルで、2020年で最も低い。
  • ビットコインのATRレンジ(ボラティリティの指標)は6月に入ってからほぼ半減。
  • CryptoCompareのチャールズ・ヘイター(Charles Hayter)CEOは、6月のスポット価格は横ばいであり、価格ボラティリティの欠如が取引高減少の原因となっている可能性が高いと述べた。
  • 理論的には、ボラティリティが低レベルにとどまれば、取引高は下降傾向が続く可能性があると同氏。
  • 6月の暗号資産市場全体の取引高は、大手取引所とその他の取引所の双方で50%近く減少。スポット取引が減少したため、暗号資産デリバティブの市場シェアは5%から37%に増加した。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:CryptoCompare
原文:Crypto Exchanges See Big Drop in Volumes as Bitcoin Volatility Approaches 2020 Low