コインベースにEOSなど3通貨が新規上場

2019年4月8日月曜日(現地時間)、仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は、同社のプラットフォーム「コインベースプロ」に3つの仮想通貨、イオス・コイン(EOS)、オーガー(Augur)のレピュテーション・コイン(REP)、メーカーDAO(MakerDAO)のメーカー・コイン(MKR)が上場すると発表した

イオス・コイン(EOS)は、大規模な分散型アプリケーション(DApp)に使用されるために作られたトークン。そして、オーガーのレピュテーション・コイン(REP)は、ERC-20トークンで、オンライン未来予測市場において、結果を報告したレポーターに報酬として与えられる。つまり、その他参加者が賭けているイベントの結果を報告することで、レポーターはREPを得られる。また、メーカー・トークン(MKR)は、メーカーDAOのステーブルコイン、DAIに関連する投票を行う際に使用される。DAIは、アルゴリズムによる供給調整により、価値を1ドルに維持するように作られている。

同社は協定世界時(UTC)19時からトークンの入金が可能だと発表している。現在、EOSとREPは、ニューヨーク州以外の全地域で購入することができ、MKRは、アメリカ以外の全ての地域で購入可能。

発表によると、EOSとREPは、ドル、ユーロ、ビットコインがペア通貨として提供されている一方で、MKRはビットコイン、もしくはUSDCでのみ購入可能。USDCはコインベースと仮想通貨決済企業サークル(Circle)がジョイントベンチャーとして発行しているステーブルコイン 。

ユーザーは直ちにトークンの取引が開始できるわけではなく、追加されたトークンは4つの段階を踏む。

最初の発表から最低でも12時間以内は、EOS、REP、MKRを口座に移すことしかできない。その後しばらくの間、指値注文のみすることが可能となるが、取引は1分間経つまで成立しない。

それから、指値注文が成立し始めるが、ユーザーは10分間成行注文をすることができない。最終的に、新トークンのフルトレードが可能となり、指値、成行、逆指値注文などができるようになる。

増えるトークンのラインナップ

「我々が顧客から最も頻繁に受ける要望の1つとして、プラットフォーム上で取引可能な資産を増やしてほしいという声が挙げられます。我々は、弊社の上場プロセスの条件に沿い、弊社の基準に適う資産に対象を絞ったうえで、徐々にサービス提供する資産を増やしていくつもりです」とコインベースは自社のブログで述べている。

同社が今回の3トークンの上場を検討していることを初めて明かしたのは、昨年12月により幅広い上場候補リストを公開した際。

同社は、提供するアルトコインのラインナップを最近増やしつつあり、2月にリップル(Ripple)のリップル・コイン(XRP)を、3月にステラ・ルーメン(Stellar Lumens)のステラ・コイン(XLM)を上場させている。また同社は3月に、テゾスのテゾス・コイン(XTZ)を大量に保有する顧客向けに、新しいステーキングサービスを発表した。サービス利用者は、保有しているトークンをテゾスのネットワーク・バリデータ(ベーカーズ)に貸し、トークンをコインベースのコールドストレージに安全に保管したまま、利子を得ることができる。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Coinbase’s CEO Brian Armstrong image via YouTube
原文:Coinbase Pro Lists EOS, Augur’s REP and MakerDAO’s MKR Tokens