セブン銀出資のLightnet、タイ大手銀と提携──ブロックチェーンで海外送金

セブン銀行やシンガポールの大手銀行などが出資するフィンテックのライトネットグループ(Lightnet Group)が、タイ大手銀のサイアム商業銀行と提携することに合意した。

ライトネットは、タイ最大財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループを率いるタニン・チャラワノン上級会長の甥にあたるチャチャワン・チャラワノン氏が共同創業したスタートアップ。ブロックチェーンを活用して、手数料を大幅に削減した海外送金サービスの開発を進めてきた。

サイアム商業銀行と提携することで、ライトネットはタイの国内送金サービス「プロンプトペイ(PromptPay)」を利用するユーザーに対して同社のサービスを提供することが可能になる。

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プロンプトペイは、銀行口座に紐づけられた携帯電話の番号や同国のIDを使って、ATMやモバイルバンキングで送金できるサービスで、タイ政府も支持している。ユーザー数はおよそ4650万人。タイの総人口約6950万人の3分の2にあたる。

ライトネット(本社:シンガポール)は今年、スイスのSEBA Bankとも提携契約を結んでいる。同社はこれまで、3120万ドル(約32億円)の資金を、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB:本社シンガポール)のベンチャーキャピタルやセブン銀行、韓国のハンファ投資証券(Hanwha Investment and Securities)などの複数の企業から調達している。

今月、ライトネットは開発した送金基盤を使って初の取引を行った。

編集:佐藤茂
写真提供:Lightnet(左からライトネットCEOのTridbodi Arunanondchai氏;サイアム商業銀行・ペイメント戦略エグゼクティブ・バイスプレジデントのSrihanath Lamsam氏;LightnetチーフプロダクトオフィサーのSuvicha Sudchai氏)

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