DBS銀行、デジタル資産取引所を来週にもスタート──シンガポールの次世代金融戦略

DBS銀行、デジタル資産取引所を来週にもスタート──シンガポールの次世代金融戦略

シンガポールのDBS銀行は来週にもデジタル資産取引所の運営を開始する。アジアの金融ハブとして、次世代の金融市場の構築を急ピッチで進める。

DBSデジタル取引所にはシンガポールの証券取引所SGXが10%出資。デジタル証券(セキュリティトークン=ST)や、銀行が取り扱える水準のデジタル資産カストディ(保管・管理)サービスを始める。

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新取引所は、法定通貨・暗号資産ペアのスポット取引を普及させるとDBSグループのピユシュ・グプタ(Piyush Gupta)CEOは12月10日、メディア向けの発表で述べた。DBSの取引所は、機関投資家と認定投資家のみが利用できる。

シンガポールドル(SGD)、米ドル(USD)、香港ドル(HKD)、日本円(JPY)の4つの法定通貨と、市場の70%〜80%を占めるビットコイン(BTC)、イーサリアム(FTH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)の4つの暗号資産の取引が可能になる。

「早ければ来週にも取引を開始する準備ができている。デジタル証券(ST)の提供は、開始までに1~2カ月かかるかもしれないが、いずれにせよ準備は整った」(グプタ氏)

アジアの金融ハブ、存在感を強める

デジタル証券を扱うサービスは、未公開株や債券、プライベート・エクイティ・ファンドなどの金融資産に裏付けられたデジタル・トークンの発行と取引のための認可済みのプラットフォームで展開される。

「絵画でも何でもトークン化できるが、当面は金融資産に集中していく」とグプタ氏。

カストディ・サービスは、「銀行・機関投資家グレード」で、グプタCEOによると、同行の既存のサイバー・セキュリティ技術をすべて活用した、外部ネットワークから隔離されたコールド・ストレージになるという。

関連する興味深いニュースとしては、スイスのデジタル取引所SDXが今週、SBIホールディングスと共同でシンガポールに暗号資産取引所を開設し、2022年のサービス開始を予定していると発表した。

SGXのロー・ブーン・チャイ(Loh Boon Chye)CEOは、「市場インフラとリスク管理における当社の強みをこの新しい取り組みに適用できることにエキサイトしている。グローバルなデジタル資産領域に取引の信頼性と効率性をもたらす大きなチャンスがある。マルチアセットに対応した国際金融センターとしてのシンガポールのポジションを高めるために、DBSと密接に取り組んでいくことを楽しみにしている」と声明で述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:DBS Bank’s Digital Exchange to Begin Trading Crypto ‘Next Week’

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