リラの下落続くトルコで増えるビットコイン保有。需要とらえる取引所

通貨のリラが米ドルに対して下落を続けるトルコで、仮想通貨のビットコインはそのユーザーの数を増やしている。

仮想通貨取引所のOKExは、2019年3月26日にトルコでサービスを開始して以来、同国在住の3万人を超えるユーザーを集めている。OKExでオペレーションを統括するアンディ・チュン(Andy Cheung)氏がCoinDeskの取材で語った。

コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)のデータによると、トルコリラは年初から法定通貨から仮想通貨への取引において全体の6%を占め、5番目のシェアを維持している。同国の高いインフレ率がビットコインの需要を押し上げているようだ。

「トルコが欧州・中東エリアで高い仮想通貨保有率を維持する国であることは、疑う余地もない」とチュン氏。「トルコは世界的にも最も勢いのある仮想通貨コミュニティを有する一国だ」と続けた。

同じくトルコで取引所を運営するBtcTurkにおいても、年初から3万人を超える新規ユーザーが登録を行なっていると、同社CEO(最高経営責任者)のオズギュル・グネリ(Ozgur Guneri)氏は述べる。インフレーションは緩やかに、しかし確実に進んでおり、トルコにおけるビットコイン需要を支えていると、グネリ氏は言う。

オランダの金融大手INGグループが昨年4月に行なったアンケート調査では、トルコは当時すでに欧州諸国でビットコイン保有率が最も高い国になった。アンケートに応じたトルコ在住の18%は、仮想通貨を保有していると答えたという。また、同国の回答者の45%は長期にわたり仮想通貨を保有したいと答え、米国の21%を大きく上回ったという。

翻訳・抜粋:CoinDesk Japan
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Istanbul image via Shutterstock
原文:Turkey: The Country Where Crypto Exchanges Are Beating the Bear Market