- 暗号資産(仮想通貨)の8月25日の反発は持ちこたえられず、米国午後の取引で価格は急速な下落を再開した。
- ビットコインはトランプ米大統領の1月20日の就任式当日の価格にほぼ戻り、今では2週間足らず前に史上最高値を記録して以来、11%以上下落している。
- アルトコインの下落ははるかに急激で、イーサリアムは現在、過去24時間で8%下落している。
週末の暗号資産の急落からの迅速な反転への期待は8月25日、打ち砕かれた。ビットコイン(BTC)は11万ドルまで後退し、トランプ米大統領の1月20日の就任式前に記録した、当時の陶酔感に満ちた価格である10万9400ドルをかろうじて上回っている。
CoinDeskの価格データによると、ビットコインの回復の試みは、米国取引時間中に11万3000ドルで即座に拒絶され、11万ドルをわずかに上回る7週間ぶりの安値まで急落した。
ビットコインは当記事執筆時点では11万200ドルで取引され、過去24時間で2.1%下落、22日のジャクソンホールにおけるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派的な講演を受けて11万7000ドルを超えた時からは、約7%下落している。
主要なアルトコインは24日の暴落中には比較的うまく持ちこたえたが、25日には市場の弱さに屈した。イーサリアム(ETH)は過去24時間で8%近く急落し、4400ドルを下回った。
ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)、チェーンリンク(LINK)も6%〜8%下落した。
CoinGlassのデータによると、25日の価格変動により、すべての暗号資産デリバティブにおいて約7億ドル(約1000億円、1ドル=148円換算)のレバレッジ取引ポジションが清算され、24日の清算額を上回った。清算された取引のうち、約6億2700万ドルは、価格上昇を期待するロングポジションであった。
トレーダーをさらに不安にさせる可能性があるのは、8月末が近づくにつれての弱い季節性である。CoinGlassのデータによると、歴史的に9月はビットコインとイーサリアムにとって最もリターンが弱い月であり、それぞれ月間平均で3.77%と6.42%の損失を記録している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Tumbles Back to $110K as Crypto Bounce Fails, Ether Plunges 8%


