BTC、ETH、XRP、12月は下落でスタート──DeFiプラットフォームYearn Financeでインシデント発生
  • 主要暗号資産は12月1日序盤に下落し、11月の下落傾向を継続した。
  • DeFiプラットフォームYearn Financeで発生したインシデントが、同社のyETH流動性プールに影響を与えたことで、この下落が発生した。

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、その他の主要トークンは12月1日序盤に下落し、DeFiプラットフォームのヤーン・ファイナンス(Yearn Finance)を巡る新たなパニックを受けて、11月の厳しい終値をさらに悪化させた。

時価総額で世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、アジア取引時間序盤に3%超下落し、約8万7000ドルまで下落。米CoinDeskのデータによると、イーサリアムは5%下落し、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)、エックス・アール・ピー(XRP)は4%超下落した。

ヤーンの公式XがyETH流動性プールで「インシデント」が発生したことを警告し、V2およびV3 Vaultは安全であり影響を受けていないと述べてから数時間後に、下落が加速した。

ソーシャルメディアの情報によると、攻撃者は脆弱性を悪用し、単一のトランザクションで大量のyETHをミントし、流動性プールを枯渇させて約1000ETH(300万ドル相当、約4億6500万円相当、1ドル155円換算)をミキサー経由で送金したとされている。yETHは、ユーザーが管理する流動性プールトークンであり、さまざまなイーサリアム(Ethereum)流動性ステーキングデリバティブ(LST)で構成されている。

ヤーンの問題は、韓国の大手取引所アップビット(Upbit)が数百万ドル相当のハッキング被害に遭ってから数日後に発生しており、機関投資家の資金流入によって暗号資産市場の評価額が膨らんだ一方で、セキュリティ基盤が強化されていないことを浮き彫りにしている。

データソースのCoinglassによると、アジア取引時間序盤の下落により、レバレッジをかけた暗号資産先物で4億ドル(約620億円)を超える清算が発生し、主にロングポジションに影響を及ぼした。これは、多くのトレーダーが価格反発に賭け、突然の下落に不意を突かれたことを示している。

ビットコインは11月(協定世界時(UTC)ベース)を17.5%の下落で終え、3月以来最大の下落率となったが、月末の最終週には価格が約8万ドルから9万ドル超まで回復した。イーサリアムは22%下落し、2月以来の最悪のパフォーマンスを記録した。

この低調なパフォーマンスは、機関投資家の需要が大幅に弱まる中で発生した。データソースのSoSoValueによると、米国上場のビットコイン現物ETF(上場投資信託)は、11月に34億8000万ドル(約5394億円)の純流出を記録し、過去2番目の大きさとなった。イーサリアムETFは、過去最大の14億2000万ドル(約2201億円)の流出を記録した。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:
|原文:Bitcoin, Ether, XRP Slide as December Begins With ‘Yearn Incident’

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