ビットコイン、底堅い動き──PayPal、CMEが発表【市場動向】

●ビットコイン(BTC)は、30日16時17分(=日本時間31日6時17分)時点、5万8800ドル付近で取引され、過去24時間で2.1%上昇した。

●過去24時間の価格レンジは5万7069ドル~5万9380ドル(CoinDesk 20のデータ)。

ビットコインの過去24時間の価格推移
出典:CoinDesk

ビットコインは過去5日間で4日上昇し、価格は2週間ぶりに6万ドルに向けて上昇。

「派手なニュースによるものではなく、日常の堅実な上昇だ。積極的なビットコインの普及を伝えるニュースにも後押しされた」とデジタル資産会社Equosのマット・ブロム(Matt Blom)氏は30日にコメントした。

CoinDeskは暗号資産の普及に関する複数のニュースを伝えている。VISAが29日に、米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」を利用した決済を検討すると発表した後、ペイパルやシカゴ・マーカンタイル取引所がビットコインに関連する取り組みを発表している。

●ペイパルは30日、加盟店での支払い時に、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)をクレジットカードやデビットカードと同じように使えるサービスを発表。

●シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、現状よりも少額での投資が可能なビットコイン・マイクロ先物を5月に開始する。ビットコイン投資のハードルを下げる可能性が期待される。

●米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」を発行するテザー社は、発行済みのテザーと同額の350億ドルの裏付け資産を示す証明書を発表した。一部のアナリストは、テザーへの信頼が崩れた場合、ビットコイン市場は大きな打撃を受ける可能性があると警告していた。

「ビットコインは6万ドルレベルに暫定的な抵抗線があるが、VISAのニュースからの勢いは、強気トレンドを維持するには十分だろう」とFXブローカーOANDAのエドワード・モヤ(Edward Moya)氏は述べる。

リスクテークに動くトレーダー

ビットコイン価格と資金調達率の推移
出典:Arcane Research

ビットコインのトレーダーは、新たな価格上昇への投資を強めているようで、デリバティブ市場で多くのレバレッジとリスクを取っている。

分析会社アーケーン・リサーチ(Arcane Research)によると、ここ数日、ビットコイン永久スワップ市場(暗号資産デリバティブの一種で、伝統的市場の先物に似ている)におけるロングポジション(買い持ち=強気の投資姿勢)の資金調達コストは3月中旬以来、初めて0%を超えた。

平均コストは現在、0.08%付近まで上昇している。ただし、ビットコインが6万1000ドル超の史上最高値を更新した3月初めや、資金調達コストが約2倍になった年初の0.12%付近をまだ大きく下回っている。

直近の価格上昇は、過去2週間の市場の混乱の後、トレーダーがリスクを取る意欲を取り戻したことを示しているようだ。ビットコイン価格は3月25日には5万ドルを下回るところまで下落した。

「資金調達率の上昇は、短期トレーダーの強い楽観と高いレバレッジを示している」とアーケーン・リサーチはレポートで述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Traders Ratchet Up Derivatives Bets as Bitcoin Mounts Rally