フィデリティ、暗号資産のデータプラットフォームを開始

資産運用世界大手の米フィデリティ・インベストメンツが、暗号資産(仮想通貨)のデータ分析プラットフォームを機関投資家向けに立ち上げた。

フィデリティは4月29日、暗号資産データプラットフォーム「シャーロック(Sherlock)」の運営を開始したと発表。暗号資産取引を行う企業や、従来の機関投資家や資産運用会社が利用できる、ニュース、リサーチ、ソーシャルメディアを含むデータ分析プラットフォームだ。

暗号資産市場は急速に成熟しており、データソリューションに対する需要が機関投資家を中心に強まっていると、フィデリティは発表文で説明した。

フィデリティは2018年に、暗号資産を扱う子会社のフィデリティ・デジタル・アセッツ(Fidelity Digital Assets)を設立。機関投資家を対象に、暗号資産のカストディ(管理・保管)や取引サービスを展開してきた。また、フィデリティの関連会社は今年3月、ビットコインの上場投資信託(ETF)の申請を米証券取引委員会(SEC)に提出している。

暗号資産のデータソリューション領域では、フィデリティは2019年に、コインメトリクス(Coin Metrics)が実施した190万ドルの資金調達ラウンドに参加している。コインメトリクスは、ブロックチェーン上のデータを分析するスタートアップ。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock
|原文:Fidelity Launches Institutional Crypto Data Analytics Platform