イーサリアムファンドからの資金引き揚げ、過去最高5000万ドルに

投資家はビットコイン(BTC)ファンドやイーサリアム(ETH)ファンドから資金を引き揚げている。ネガティブなセンチメント(市場心理)が払拭しきれないためだ。

暗号資産運用会社のコインシェアーズ(CoinShares)が28日に発表したレポートによると、暗号資産ファンドからの資金引き揚げ(資金流出)は、6月25日までの1週間に4400万ドル(約49億円)となり、資金流出は4週連続となった。

特にイーサリアムファンドからの資金引き揚げは5000万ドルに達し、過去最高となった。この動きは2021年現時点までの傾向から逆転している。投資家がビットコインから資金を分散させたことで、イーサリアム関連の投資商品は9億4300万ドルの資金を集めていた。

「5月中旬以降、暗号資産ファンドからの資金引き揚げは3億1300万ドルに達しており」、これは運用資産残高(AUM)の0.8%に相当するとコインシェアーズは述べた。

だが相対的に見ると、先週の資金引き揚げは「AUMに占める割合が4.9%に達した2018年はじめに比べれば、依然として小さい」という。

マルチアセット(複数の暗号資産を扱う)ファンドは先週、600万ドルの資金流入があり、投資家がビットコインやイーサリアム以外の投資先を求めていることを示している。

出典:CoinShares

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Ethereum Investment Funds Saw Record Outflows of $50M