【市場動向】冴えないビットコイン、対称的なアルトコイン

ビットコイン(BTC)は30日、横ばいで推移したが、日本時間31日朝から値を下げ、10時40分時点では、4万7000ドルを割り、24時間で約3.5%下落となっている。

最新価格

●ビットコイン (BTC):4万6955ドル、−3.5%
●イーサリアム(ETH):3217ドル +0.07%

●S&P500:+0.4%
●ゴールド:−0.4%
●10年物米国債:1.278%(0.034ポイント低下)

ビットコインが比較的堅調に推移するなかで、最近アルトコインが急騰しており、投資家がより大きなリスクを求めていることを反映している可能性がある。

過去30日間の暗号資産全体の相対的なパフォーマンスを示す「「アルトシーズン・インデックス(alt-season index)」は、アルトコインへの明確なシフトを示している。だが年ベースで見ると、アルトコインにはまだ上昇の余地が残されている。

ビットコイン買い集め需要

ブロックチェーンデータは、ビットコインの大きな買い集め需要が最近の上昇を支えたことを示している。

下図はビットコインの実現価格分布を示している。横軸はビットコインが最後に取引されたときの価格、縦軸はその価格で取引されたビットコインの量を示している。例えば、緑の枠で囲まれた部分は、3万1000ドル〜4万ドルで買い集められたビットコインが295万5000BTC存在することを示している。

また、4万5000ドル〜5万ドルの範囲にも160万BTC以上が存在し、このレベルでも買い集めが発生したことを示している。

アルトコイン状況

●ソラナが史上最高値を更新:ソラナ(SOL)は30日、一時100ドルを超え、初めて価格が3桁台に突入した。時価総額でも8位となった。当記事執筆時点、再び100ドルを超え、113ドル付近で取引されている。

●DeFiプロジェクト「Cream Finance」再びハッキング:DeFi(分散型金融)レンディングのCream Financeは今年2回目となるフラッシュローン攻撃を受けた。2500万ドル以上が流出したと見られている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Grassnode
|原文:Market Wrap: Bitcoin Consolidates as Altcoin Season Heats Up