ロイターとブルームバーグ、仮想通貨インデックスを金融情報端末に追加

トムソン・ロイターとブルームバーグの金融情報端末は、ソーシャルメディア投稿やニュースも考慮して作成されたインデックスを用いて、仮想通貨データの提供を近々始める。

インデックス提供会社、クリプトインデックス(Cryptoindex)が6月13日(現地時間)に発表したプレスリリースによると、金融情報端末の利用者には、同社ランキング上位100種の仮想通貨に関する情報が提供される。同社が提供するインデックス「クリプトインデックス」は、3カ月以上連続で同社ランキングの上位200種に入っている、かつ「ほぼ常に複数の取引所で取引されており」 、「ソーシャルメディア上で著しい注目を集めている」仮想通貨で構成されている。

同社によると、同インデックスは1カ月ごとに調整されて、水増しされた取引データを発見するようにも設計されている。

トレーダーに人気のソーシャルネットワークでもあるデータ分析サイト、トレーディングビュー(TradingView)も同インデックスをユーザーに提供する予定。

クリプトインデックスのCEO、VJアンジェロ(VJ Angelo)氏は以下のように述べている。

「このインデックスは、金融サービス産業で30年間インデックスを開発してきた経験の集大成です。私は、仮想通貨領域に対する高品質な洞察への需要が高まっていくのを目の当たりにしてきました。それが、クリプトインデックスを開発するに至った理由です。弊社のインデックスは、取引量の複雑なデータ分析や予測分析だけでなく、ソーシャルメディア上で見られる集団感情も考慮しています」

同社によると、クリプトインデックスは、1800種以上の仮想通貨を複数のフィルターに通して分析した結果から構築される。 同社担当者はCoinDeskに、 仮想通貨取引所、ニュースソース、そしてツイッター、テレグラム、ギットハブなどのソーシャルメディアからデータを収集しているとメールで明かした。

プレスリリースによると、「インデックス内のランキングは、33テラバイト以上のデータ分析から抽出された200個以上の要因をもとに構築され、構築されたランキングは、各仮想通貨の最終的な評価を決定するために、ニューラルネットワークに入力される」。また、同インデックスは「アセットマネジャーや機関・個人投資家のニーズと要件に完全に適したメソドロジーを」提供するとも述べている。

つい先月、仮想通貨データサイト、コインマーケットキャップもブルームバーグ、ロイター、そしてナスダックの情報端末に追加された

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Trading screens image via Shutterstock
原文:Reuters, Bloomberg and TradingView to Add New Cryptocurrency Index