週末の動き:ビットコインは6万ドルを下回る動き──22日朝は下落スタート

週末の動き

週末、ビットコイン(BTC)は依然として6万ドルを下回って推移、イーサリアム(ETH)は4300ドル付近で横ばいとなっ。

週末、ビットコインには新たな動きは見られず、しばらくは6万ドルをめぐる動きとなりそうだ(ただし、日本時間22日9時過ぎには、5万8000ドル付近となっている)。

「価格は抑えられる可能性が高く、やや弱気バイアスとなっている」とデジタル資産会社Eqonexは21日、ニュースレターに記した。

5万8850ドルを維持できなければ、5万6670ドルに向かって下落し、さらにそこから5万3165ドルの「一段の下落」があり得るとEqonexは書いている。逆の場合はすぐに6万1750ドルまで値を上げ、6万4850ドル付近で上値が抑えられる可能性が高いという。

ホリデーシーズンの動向とFRB議長人事

インフレヘッジとしてビットコインに注目している投資家は、10月の米消費者物価指数(CPI)が31年ぶりの高い上昇率となったことで、ホリデーシーズンの動向がどうなるかをいち早く読み取ろうとしている。サプライチェーンの混乱で商品供給が滞り、今年は例年のような大幅なディスカウントは見込めないかもしれない。

今週のもう1つの注目は、バイデン米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の人事を発表すると予想されていること。FRB議長の人事は、暗号資産規制や金融政策に影響を与える可能性がある。とはいえ、2人の最有力候補者(現議長のジェローム・パウエル氏とFRB理事のラエル・ブレイナード氏)は政策的立場がきわめて似ているため、どちらになっても大きな違いはないとの見方もある。

テクニカル分析

ビットコインは長期的上昇トレンドを維持しており、サポートは5万3000ドル〜5万6000ドル付近となっている。

ビットコインは1週間で約10%下落した後、横ばいとなっている。5万6000ドル超のサポートを維持しているが、6万5000ドル付近のレジスタンスが短期的には上昇を制限する可能性がある。

相対力指数(RSI)は売られすぎとなっており、一時的な買いを促すかもしれない。日足では価格回復に先行した9月下旬と似た状態に近づいている。

週足チャートは、40週移動平均線が上昇傾向にあり、ビットコインは長期的上昇トレンドを維持している。モメンタム(勢い)は週足ベースでは依然としてプラスで、上昇トレンドと一致している。月足の価格チャートでは、まだ上値が枯渇するサインは見られない。

だが週足RSIは1月に比べると極端ではないものの、買われすぎレベルから低下。買い手がある程度の利益確定を行うことで、ビットコインのボラティリティが高くなる可能性を示している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Continues Its Drift Below $60K as Investors Eye Shoppers’ Inflation Response, Biden Fed Chair Pick