テレビ朝日、Rakuten NFTで販売開始へ──LINE、FanTopに次ぎチャネルを拡大

NFT事業の拡大を図るテレビ朝日が、楽天が開設するマーケットプレイス「Rakuten NFT」でコンテンツの販売を始める。テレビ朝日は、すでにLINEやメディアドゥが運営するNFTの販売・取引プラットフォームを利用しているが、楽天の基盤を使うことで、さらに販売チャネルを拡大させる方針だ。

楽天は2月9日、テレビ朝日がRakuten NFT上でのコンテンツ販売を行うことに合意したと発表。Rakuten NFTは、コンテンツを保有するIPホルダーがNFTを発行・販売でき、個人間の売買も可能なマーケットプレイスで、今月25日に運営を開始する予定だ。

テレビ朝日は、Rakuten NFTでスポーツの名プレーやバラエティ番組のシーンなどの映像をNFTコンテンツとして、販売を行っていく。

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テレビ朝日は昨年11月に、制作会社の東映と共同でロボットアニメのトレーディングカードNFT販売を開始。年末のバラエティ番組では、アニメーターと人気芸能人がショートアニメを作り、そのアニメ動画をNFTにして売り出した。

ロボットアニメのNFT販売では、国内で8900万人が利用する「LINE」を展開するLINEが開発したLINEブロックチェーンを採用した。一方、ショートアニメのNFTは、メディアドゥが運営する販売所の「FanTop」で売り出した。FanTopは、カナダ・バンクーバーに拠点を置くDapper Labs社が開発したブロックチェーンの「Flow」を採用している。

テレビ朝日グループでは現在、NFTとメタバースを活用した事業開発を進めており、今後、世界最大規模のNFT取引量をほこるOpenSeaの活用も検討している。

|編集:佐藤茂
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