競技人口はサッカーに次ぎ2位、クリケットのNFTマーケットプレイスが120億円調達

クリケットの公式グッズを扱うNFTマーケットプレイスの開発を手がけるFanCrazeが、シリーズAラウンドで約1億ドル(約120億円)を調達している。ブルームバーグが17日、関係者の話を引用して伝えた。クリケットは、世界での競技人口がサッカーに次いで第2位といわれる。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

ラウンドは、B Capital GroupとInsight Partnersが主導し、韓国のMirae Assetも参加。サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド氏も出資したという。

FanCrazeは2021年11月、国際クリケット評議会(ICC)と提携し、クリケットのNFTマーケットプレイスを立ち上げた。同時にシードラウンドで1740万ドル(約21億円)を調達、その際、CEOのアンシャム・バンブリ(Anshum Bhambri)氏は、同社の目標について「クリケットのメタバースを構築すること」と語っている。

クリケットのNFTマーケットプレイスは、人気NFTデジタル・トレーディングカード「NBA Top Shot」を手がけるダッパーラボ(Dapper Labs)のブロックチェーン「フロー(Flow)」を基盤として使用する。

クリケットは、イギリス、オーストラリア、インドなど、英連邦諸国を中心に大きな人気を集めており、競技人口はサッカーに次いで世界第2位といわれている。特に世界第2位の人口(約14億人)を誇るインドでは絶大な人気を誇っており、NFTマーケットプレイスにも大きな期待が寄せられている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Pixabay
|原文:Cricket NFT Marketplace to Raise $100M in Series A Funding Round: Report