【US市場】ビットコイン、年初レベルまで上昇

ビットコイン(BTC)は28日、4万7000ドルを超え、2022年の年初レベルまで上昇した。ビットコインはこの1週間で15%上昇、イーサリアム(ETH)は16%、ソラナ(SOL)は25%上昇した。

一方、S&P500は、過去24時間でビットコインが6%上昇したことに対して、28日はほぼ横ばいで推移した。ビットコインの最近の上昇は、暗号資産市場に特有の買い集めで説明できるだろう。

過去6日間で、ルナ・ファウンデーション・ガード(LFG:Luna Foundation Guard)のビットコインウォレットアドレスは、2万7000ビットコイン(約13億ドル、約1600億円)以上を購入した。同財団は、テラ(Luna)の分散型・ドル連動型ステーブルコイン「UST」の安全性を保証するために準備資産としてビットコインを追加するという1カ月前の約束を実行している。

暗号資産データ会社IntoTheBlockのリサーチ責任者、ルーカス・アウトミュロ(Lucas Outumuro)氏によると、ビットコインとテラのエコシステムの間には相乗効果があるようだ。「USTはビットコインを準備資産とすることでメリットを手に入れ、ビットコインは買い圧力のみならず、ビットコインに支えられたステーブルコインを持つことがメリットになる」と同氏はメールでコメントした。

最新価格

●ビットコイン:48,010ドル、+6.84%
●イーサリアム:3,412ドル、+7.22%

●S&P500:4576、+0.71%
●ゴールド:1,919ドル、-1.78%
●米国10年債利回り:2.48%

スポット主導の動き

ビットコインの最近の価格上昇は、スポット(現物)市場の需要が牽引しているようで、これは通常、市場の転換点で起こる。ビットコインのスポット市場と先物市場の取引高を見ると、前者は最近、上昇している。

ビットコインのスポット市場と先物市場の取引高(Glassnode, Swissblock Technologies)

CoinDeskのデータによると、ビットコインの取引高は増加している。前回の増加は、市場下落時だった。現段階は、売りに対する買いの増加で、上昇が持続するか否かを判断できる。CryptoQuantのデータでは過去1週間、買い/売りの比率はわずかに上昇しており、トレーダーの強気センチメントを示している。

ビットコイン取引高(CoinDesk, CryptoCompare)

アルトコイン

インスタグラムのサポートでNFTが主流になる可能性:多くのユーザーを抱えるインスタグラムがNFTをサポートすることは、NFTのメインストリーム化を加速する可能性があるとドイツ銀行は27日、レポートで述べた。インスタグラムはNFTの売買プロセスを簡素化し、参入障壁を下げるとしている。

ApeCoinの上昇で、先物市場では450万ドルの清算が発生:ApeCoin(APE)が13%上昇したことで、先物市場では過去24時間で450万ドル以上が清算された。APEの先物トレーダーの約66%がショートに投資していたという。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Glassnode, Swissblock Technologies
|原文:Market Wrap: Bitcoin Rallies as Crypto Holders Accumulate