FRB、保有資産を月11兆7000億円縮小へ:FOMC議事要旨

米連邦準備理事会(FRB)は、およそ40年ぶりの高インフレを抑制するために、保有資産を毎月最大950億ドル(約11兆7000億円)削減する意向だ。FRBが6日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の3月の議事要旨で明らかになった。

「インフレ率の上昇とタイトな労働市場の状況は、次の会合でバランスシートの縮小を開始する正当な理由になるとすべての参加者が合意した。縮小ペースは2017年から19年の時よりも大きくなる」

前回のバランスシート縮小は上限が500億ドルで、FRBが今回想定している金額よりも大幅に低かった。

議事要旨の公開は、5月4日・5日に予定されている次回のFOMCに向けたFRBの方向性を示すものであり、市場はFRBの決定の影響をすでに織り込んでいる。例えば、複数の関係者が議事要旨の内容を事前に示唆したことで、株式市場は下落した。ビットコイン(BTC)も24時間で約5%下落した。

FRBは3月のFOMCで0.25%の利上げを決定したが、議事要旨では、多くの参加者が当初、0.5%の利上げを希望していたことも明らかになった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Fed Officials Discussed Shrinking Assets by Up to $95B a Month