ソラナのNFTプラットフォーム「Magic Eden」、イーサリアム対応を発表

ソラナブロックチェーンを基盤とするNFTプラットフォームのマジックエデン(Magic Eden)は8月2日、イーサリアムベースのNFTにも対応できる「マルチチェーン化」を進めると発表した。

サンフランシスコに本社を置くマジックエデンは、ソラナのユーザーと同様に、イーサリアムベースのNFTクリエイターに対しても、発行ツールキットやマーケティング支援サービスを提供する。

また、同社は独自のクロスチェーン分析ダッシュボードの開発を進めると共に、イーサ(ETH)とソラナ(SOL)のいずれの暗号資産(仮想通貨)を利用しても双方のNFTを購入できる「クロスカレンシー取引」を開発していると述べた。

「イーサリアムエコシステムで一夜にして拡大できるとは思っていない。謙虚に市場に参入し、長い時間をかけて進めていきたい」と、マジックエデンの共同創業者であるZhuoxun Yin氏はコメント。

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マジックエデンは創業からわずか9カ月で企業評価額が16億ドルに膨れ、NFT業界のユニコーンとして注目を集めている。今年6月に1億3000万ドルの資金を調達する際、評価額は16億ドルと算定された。ソラナ上で取引されるNFTの9割のシェアを誇る。

今回のマルチチェーン対応により、NFTマーケットプレイス間の世界競争が激化することが予想される。オープンシー(OpenSea)はマジックエデンのイーサリアム版で、それぞれのエコシステム内で同様の優位性を誇っている。

OpenSeaはETH取引で最も知られており、ソラナ、テゾス(Tezos)、ポリゴン(Polygon=イーサリアムのレイヤー2ソリューション)のブロックチェーンにも対応している。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:マジックエデンの4人の共同創業者/マジックエデン提供
|原文:NFT Exchange Magic Eden Expands to Ethereum