NFT市場のMagic Eden、業界トレンドに逆らえず──ロイヤリティ支払いをオプション制に

ソラナ(Solana)ブロックチェーンの人気NFTマーケットプレイス「Magic Eden」が、ロイヤリティ(クリエーターに支払われる2次流通の手数料)をオプション制にすると10月15日に発表した。

プラットフォームの2%の手数料についても、15日から無料プロモーションを開始すると述べた。

この動きは、X2Y2などの人気NFTマーケットプレイスが多くのユーザーを獲得するためにロイヤリティ支払いをオプション制にしたことを受けたもの。NFTクリエーターからは不満の声があがり、議論を呼んでいる。

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「この決定が永久的ではないことを望んでいる」とMagic Edenは述べた。

発表後、Twitterには怒りの声が広がり、同社は発表の30分後にTwitter Spacesを開催し、ユーザーからの質問を受け付けた。

Magic Edenの担当者は「非常に悲しく、痛ましいことでもある。我々は望んでいなかったが、ロイヤリティのオプション制はすでに市場に広がっている」と述べた。「事実上、底辺への競争だった」。

Magic Edenはまた、優れたロイヤリティ支払いの仕組みを構築するために100万ドルを投入し、将来的には「ロイヤリティ以外の新しいモデル」を実験したいと考えているとし、現在、NFT60%がロイヤリティ選択制のプラットフォームを利用しており、やむを得ないことだったと述べた。

Magic Edenは6月、評価額13億ドル(約1930億円)で、1.3億ドルを調達している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:マイアミで開催されたSolana Hacker HouseでのMagic Edenのブース(Coindesk)
|原文:NFT Marketplace Magic Eden Moves to Optional Royalty Model