ソラナの価値を膨らませた架空の開発者集団、トルネード・キャッシュ使用禁止で波紋【日曜日に読みたい厳選10本】

米財務省外国資産管理局は、トルネード・キャッシュとのやり取りを違法にすることで、暗号資産エコノミーの中心に大きな穴を開けた──この1週間に公開したコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

ソラナの価値を膨らませた架空の開発者集団

ソラナ(Solana)エコシステム全体の評判を揺るがすような事態が明らかとなった。ソラナだけでなく、ブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)開発および投資に潜む、深刻な社会的脆弱性が浮き彫りになるストーリーだ。

この話の中心にいるのは、11人の開発者たちのネットワーク。ソラナ上に築かれたステーブルコイン取引所Saberを中心に、複雑な分散型金融(DeFi)サービスのエコシステムを築き上げていた。…続きを読む

トルネード・キャッシュ開発者逮捕──プログラマの責任とは?

強盗犯が使ったスマートフォンを製造したと、アップルのティム・クックCEOを逮捕するべきだろうか? 爆弾として使えるからといって、圧力鍋の発明者を罪に問うべきだろうか?

オランダ当局はイーサリアムブロックチェーン上のオープンソース暗号資産ミキサー「トルネード・キャッシュ(Tornado Cash)」に関与したとして、ある人物を逮捕したとのニュースが8月12日に伝えられた。…続きを読む

投資家のためのPoWとPoS入門【保存版】

暗号資産マイニングについて知っているなら、ビットコインが環境負荷の高いプルーフ・オブ・ワーク(PoW)というメカニズムに依存しており、イーサリアムがPoWから環境負荷の低いプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行しようとしていることを、聞いたことがあるだろう。

PoWとPoSはどちらが良いのか?その答えについて議論する記事の大半は、あまりに技術的か、あまりにバイアスがかかってしまっている。…続きを読む

トルネード・キャッシュ使用禁止令で波紋広がる

イーサリアム上のスマートコントラクトに制裁を課すという、アメリカ政府の前例のない動きが、予想に反する結果を生んでいる。

米財務省は8月8日、暗号資産(仮想通貨)ミキシングサービス「トルネード・キャッシュ」(Tronado Cash)を全面的に禁止した。あらゆるアメリカ人がこのオープンソースプロトコルとのやり取りを禁じられており、暗号資産の世界に広範な影響をもたらすだろう。…続きを読む

トルネード・キャッシュへの制裁、湧き上がる疑問

暗号資産(仮想通貨)取引のプライバシーを高めるミキシングサービスを提供するトルネード・キャッシュ(Tornado Cash)は先週、米財務省の制裁対象となって注目を集めた。

暗号資産業界が、この制裁に従うことの意味を理解し始める中、そもそも規制遵守が何を意味するのかについて、疑問が浮き上がってきている。…続きを読む

米インフレ減速でもビットコインはブレイクアウト失敗【bitbankレポート】

7月のビットコイン(BTC)対円は、200万円台後半での揉み合いの末、水準をわずかに上げ300万円を回復した。

相場上昇の背景には、以下の3点があげられる。…続きを読む

ビットコイン、330万円近辺の値動きが相場局面を決めるか【bitbankチャート分析】

ビットコイン(BTC)の週足は足元で底堅く推移している。8月1日の週足まで5週連続の陽線を記録。今週も4%強上昇し、6週連続の陽線が濃厚だ。

約2カ月間移動平均線となる8EMAの上位を回復すれば、約4カ月ぶりに強いプライスアクションとなる。…続きを読む

迫る「エコ」なイーサリアム、市場は歓迎【Krakenリサーチ】

2022年7月の暗号資産(仮想通貨)マーケットは、6月から反転、全面高となった。

ドージコイン(DOGE)や柴犬トークン(SHIB)などのミームコインについては、+8%と小幅上昇にとどまったものの、イーサ(ETH)の+57%、分散型金融(DeFi)銘柄の+52%、メタバース銘柄の+35%が市場をけん引。ビットコイン(BTC)の+21%を大きくアウトパフォームした。…続きを読む

DeFiセクターに吹く逆風【Krakenリサーチ】

マーケット全体の回復に合わせ、DeFi銘柄も7月は復調の月となった。

イールドアグリゲーター・サービス(レンディングなど利回り投資を自動で最適化するサービス)を手がけるヤーン・ファイナンス(YFI)については、月間で価格が2倍に上昇。-4%となったAMPなど一部例外はあるものの、ほとんどの銘柄が二桁の上昇率を記録した。…続きを読む

暗号資産基盤はベースレイヤーの安全性だけでは不十分だ

今週、ポルカドット(Polkadot)ブロックチェーンを基盤としたプラットフォーム「Acala」で作られた新しいタイプのステーブルコイン「aUSD」が、Acalaの流動性プールへの攻撃を受けて、1ドルのペッグを失い、0.009ドル(私に言わせれば、これはゼロに等しい)まで値下がりした。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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