フォビ、7つのプライバシートークンの上場を廃止──モネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)など

大手暗号資産(仮想通貨)取引所フォビ・グローバル(Huobi Global)は9月12日、7つのプライバシートークンの上場を19日に廃止すると発表した。プライバシートークンに対する規制強化を理由にあげている。

「フォビ・グローバルは、各国・各地域のコンプライアンスを厳格に遵守し、常にユーザー資産の保護に努めている」(フォビ・グローバルの声明)

モネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)、ディークレッド(DCR)、フィーロ(FIRO)、バージ(XVG)、ホライズン(ZEN)の7つの暗号資産の取引(現物と先物)は09月6日に停止された。上場廃止は協定世界時(UTC)9月19日8時(日本時間19日17時)の予定。

7つの暗号資産への入金はUTC19日8時に停止されるが、出金は引き続き行われるという。

フォビ・グローバルは、この動きは「最新の金融規制を遵守したもの」と述べた。同社にコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

プライバシートークンは、お金の流れを不鮮明にすることで匿名性を維持できる暗号資産。誰が、誰に、何を送ったのかを追跡することは難しくなるため、自分の経済活動を盗み見されたくない場合に有効だ。

米財務省は8月8日、イーサリアムブロックチェーン上で匿名性を維持した取引を可能にする分散型ミキサープログラム「トルネードキャッシュ」の使用を禁止。この動きはプライバシープロトコルやプライバシートークンコインに対する懸念を呼び起こし、監視強化につながっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Crypto Exchange Huobi to Delist 7 Privacy Coins, Including Zcash, Monero