FUELHASH、国内向け暗号資産レンディングに参入──テザーで年利10%

再⽣可能エネルギーを活⽤したビットコインマイニング事業を手がけるFUELHASHが、暗号資産(仮想通貨)を貸し出して利息を得る「クリプトレンディング」事業に乗り出す。

紺野勝弥氏が率いるFUELHASH(本社:東京千代田区)は11月7日から、国内の個人投資家を対象に、暗号資産のレンディングサービスを提供すると発表した。シンガポール金融庁(MAS)から「Capital Market Service License」を取得している事業者と提携し、同事業を進める。

暗号資産レンディングは、保有している暗号資産を貸し付けて利息を得る運用方法。FUELHASHは、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)に加えて、2種類の米ドル連動ステーブルコイン、テザー(USDT)とUSDコイン(USDC)の5種類の暗号資産を対象にレンディングサービスを始める。USDTとUSDCにおいては10%の年利を想定している。

利用者は、メールアドレスとパスワードを設定して、利用者登録を行う。本人確認(KYC)手続きが完了した後、予め決まった利率・期間を選び、貸し出しを希望する暗号資産を指定されたウォレットに送信する。運用期間後、貸し出した暗号資産と利息分が利用者のウォレットに戻ってくる。

FUELHASHは、個人投資家を対象にした暗号資産サービスを開発するスタートアップ企業。今年6月には、ハッシュレートレンタル・サービス「FUELMINING」の提供をスタートさせた。このサービスは、暗号資産のマイニングファームからレンタルしたハッシュレートをFUELHASHが代理で運用し、マイニング報酬を投資家に送付するというもの。

同社は今後、レンディング事業で扱う通貨を増やし、変動金利型のサービス開発も進める方針だ。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:FUELHASHの発表文より