暗号資産取引所OKX、2回目のプルーフ・オブ・リザーブ公開──今後は毎月22日公開

暗号資産(仮想通貨)取引所のOKXが、2回目のプルーフ・オブ・リザーブを公開し、同取引所が顧客の引き出しに対応できる十分な資産を持っていることを示した。

12月22日に公開されたプルーフ・オブ・リザーブには、12月20日時点で、ユーザー保有残高の11万2192ビットコイン(BTC)に対して、OKXはウォレットに11万3754ビットコインを保有していることが示されている。つまり、ビットコインのリザーブ比率は101%、11月22日に発表された最初のレポートの102%から若干低下している。

ステーブルコインのテザー(USDT)のリザーブ比率は101%で横ばい、イーサリアム(ETH)のリザーブ比率は102%から103%に上昇した。分析会社のナンセン(Nansen)が追跡した取引所アドレスを見ると、ビットコイン、イーサリアム、テザーが保有資産の90%以上を占めている。

ユーザーはまだ批判

プルーフ・オブ・リザーブは、FTXの崩壊の余波を受けて暗号資産取引所が採用した監査方法で、カストディアン(この場合はOKX)がFTXのように顧客の資産を貸し出しておらず、ユーザーに代わって資産を保有していることを証明するものだ。

にもかかわらず、取引所は暗号資産コミュニティで焦点となっている負債や内部品質管理に関する情報を提供していないと批判を浴びている。例えば、フランスの監査法人Mazarsによるバイナンス(Binance)のプルーフ・オブ・リザーブは、バイナンスがマージンローンをカバーするために資産を清算する方法についての詳細が欠けていると批判された。

OKXはプレスリリースで、顧客の信頼を勝ち取るために毎月22日にプルーフ・オブ・リザーブを公開し、ユーザーが取引所の2万3000のアドレスを監査できるようにすると述べた。

ユーザーは新旧のリザーブ比率を表示またはダウンロードして、取引所の健全性や資産の安全性を評価できるようになった。

「プルーフ・オブ・リザーブの結果を毎月公開することは、透明性と信頼性に関して業界をリードしていくという我々のコミットメントを強化するものだ」と、最高マーケティング責任者のハイダー・ラフィーク(Haider Rafique)氏はリリースで述べている。

「OKXはプルーフ・オブ・リザーブがオープンソース・ツールを通じて検証可能であるべきだと考えている。それによって、ユーザーは当社のリザーブアドレスの残高と所有権を自ら検証できるようになる」

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:OKXの暗号資産リザーブ比率(出典:OKX)
|原文:OKX Unveils 2nd Proof-of-Reserves Report, Promises Monthly Publication