ビットコインの実現価格、強気相場の始まりを示すか?

ビットコイン(BTC)の年初からの63%上昇は、強気相場への第1歩かもしれない。

これは、ビットコインの実現価格が長期保有者の実現価格を上回る勢いであることから読み取れるメッセージ。実現価格のクロスオーバーは、歴史的に見ると弱気相場の終わりと大きな価格上昇の始まりを示している。

ビットコインの実現価格は、ビットコインがチェーン上で最後に移動した時点の価格の平均値。一方、長期保有者の実現価格は中央集権型取引所以外で保有され、少なくとも155日間移動していないビットコインの平均取得価格をいう。

Glassnodeのデータによると当記事執筆時点、ビットコインの実現価格は2万129ドルで、11月から下落傾向にある長期保有者の実現価格2万845ドルに迫っている。

「長期保有者の実現価格と実現価格を見ると、過去の弱気市場のボトムを正確に知らせてきた強気クロスに近づいている」とブロックウェア・ソリューション(Blockware Solution)は5月12日付のウィークリー・ニュースレターに記している。

Blockware Solutions, Glassnode

上図を見ると、実現価格(青)が長期保有者の実現価格(緑)をまもなく上回りそうになっている。2019年6月、2016年5月、2012年9月の過去のクロスオーバーは、数年にわたる強気相場の前触れとなっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Blockware Solutions, Glassnode
|原文:Bitcoin’s Realized Price on Cusp of Flashing Major Bullish Signal