ビットコイン、週末も2万7000ドルを維持──アナリストはレジスタンス継続を予想

アジア時間6月5日、新しい週の取引が始まり、ビットコイン(BTC)は0.1%上昇の2万7109ドル、イーサリアム(ETH)はわずかに下落して1890ドルとなっている。

BitBull Capitalのジョー・ディパスクァ―レ(Joe DiPasquale)氏は、今週は翌週の6月14日にFOMC議事要旨の発表を控え、下落と横ばいで推移するだろうと述べた。

「2万5000ドル〜2万7000ドルの間での下落と横ばいを予想していた。我々がこの1カ月で目撃したレベルだ」と同氏はCoinDeskに語った。

「3万ドルの大台を試すことはなかったが、他の重要なレジスタンスを試したことは、驚くべきことではない」

デジタル資産運用会社3iQのリサーチ責任者マーク・コナーズ(Mark Connors)氏は、アメリカにおける敵対的な規制環境にもかかわらず、暗号資産市場が依然として活況であることは印象的と指摘した。 これはすべて、市場がアメリカにおける前例のない国債発行規模を注視しているためだ。

「米財務省の新たな国債発行が流動性、ひいては市場価格にどれほどの影響を与えるかを株式市場や債券市場が懸念しているなか、暗号資産は自らの手で問題に対処している」

コナーズ氏は、今年、ビットコインドミナンスの上昇と厳しい規制環境の中で取引手数料の高騰に注目が集まっているにもかかわらず、イーサリアムブロックチェーンのマージ後のパフォーマンス、例えば、ステーキングの「アンロック」の影響が予想外に小さかったこと、ステーキング需要の増加、25万を超えるイーサリアムの「バーン」によるデフレ期待の実現などが市場の関心を集めていると述べた。

「つまり、500兆ドルの株式市場と債券市場の運命は、中央銀行と財務局が必要とされる流動性を提供できるかどうかにかかっているが、代表的な暗号資産であるビットコインとイーサリアムは自力で対処しており、たとえ、金融機関や規制当局は違っていても、市場はそれに反応している」とコナーズ氏はCoinDeskに語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Why Did Bitcoin’s Price Hold Above $27K Over the Weekend? Two Analysts Expect Continued Resilience