グレイスケール・ビットコイン・トラスト、1年ぶりの高値──ディスカウント率も30%まで縮小

グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)は27日、1年ぶりの高値に上昇。フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)がブラックロック(BlackRock)に続いて、ビットコイン(BTC)スポットETF(上場投資信託)の申請を準備していると伝えられ、GBTCのETF転換に対する楽観的な見方が再燃した。

GBTCは27日、7.1%上昇の19.47ドルで取引を終えた。TradingViewによると、2022年6月以来の高値。一方、ビットコインはフィデリティのニュース後、一時3万1000ドルまで上昇したが、結局、ほぼ横ばいで推移した。

CoinDeskの計算によると、GBTCのディスカウント率は30%まで縮小。Ychartsを見ると、GBTCのディスカウント率がこの水準となったのは2022年9月以来。

GBTCの上昇は6月15日、ブラックロックがビットコインETFを申請したことを契機に始まり、インベスコとウィズダムツリーがビットコインETFを再申請したことで継続した。GBTCは、ブラックロックの申請から2週間足らずで50%近く上昇している。

投資家がGBTCをポジティブに捉えているのは「ブラックロックのETF申請および(同社が)ETF申請にまつわる問題を解決したかもしれないとの楽観的な見方から、グレイスケールもETF転換を実現し、ディスカウントを排除できるかもしれないとの希望が生まれたから」と暗号資産データプロバイダー、Digital Asset Researchのダグ・シュウェンク(Doug Schwenk)CEOはCoinDeskに述べた。

投資家はまた、グレイスケールとSEC(米証券取引委員会)との裁判の結果についても楽観的な見方を強めていると同氏は述べた。

グレイスケールは今年初め、GBTCをETFに転換する申請をSECが拒否したことに対して、SECを提訴した。

「グレイスケールにとってポジティブな結果になれば、ETFとしての上場の可能性が高まり、ディスカウントはなくなるだろう。もちろん、ブラックロックの申請はグレイスケールが裁判に勝つ可能性に対する見解にもなると一部は見ている」(シュウェンク氏)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:グレイスケールのマイケル・ソネンシャインCEO(写真左、Shutterstock/CoinDesk)
|原文:Grayscale Bitcoin Trust Shares Rally to a One-Year High, Discount Dips to 30%