ビットコインキャッシュ、1年ぶりの高値──EDX Markets開設とソーシャルでの関心が後押し

ビットコインキャッシュ(BCH)は26日午前中、1年ぶりの高値を更新し、1週間で価格は2倍以上となった。大手金融機関が支援する暗号資産取引所EDX Marketsが扱う4つの暗号資産(仮想通貨)の1つとなったことが後押ししたようだ。

ビットコインキャッシュは24時間で17%上昇し、2022年5月以来の高値226.44ドルに達した。複数の取引所での価格を追跡するCoinDesk Bitcoin Cash Price Index(BCX)は、1週間で111%上昇している。

暗号資産調査会社Santimentによると、ビットコインキャッシュはEDX Marketsのスタートに加え、取引高の増加とソーシャルメディアからの関心も高まっている。

フィデリティ・デジタル・アセッツ(Fidelity Digital Assets)、チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)、シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)といった大手金融機関の支援を受け、EDX Marketsは20日に取引を開始し、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)とともにビットコインキャッシュの取り扱いをスタートした。

突然の値動きは個人投資家の注目を集め、ビットコインキャッシュについてのソーシャル上での会話は過去3年で最高となり、取引高は今年の最高レベルを記録したとSantimentは24日、ツイートしている。

ビットコインキャッシュは2017年7月、ビットコイン(BTC)ブロックチェーンから分岐(ハードフォーク)し、決済ネットワークとしての拡大が期待された。だが初期の楽観論とは裏腹にトラフィックはビットコインにはるかに及ばない。BitInfoChartsによると、過去24時間の取引高はビットコインの110億ドルに対して、ビットコインキャッシュは約9200万ドル。CoinMarketCapによると、2017年12月に記録した史上最高値4355ドルから依然として95%下落している。

CoinDesk

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Cash Price Jumps to One-Year High Fueled by Spiking Social Interest, Exchange Support