BNPパリバ、デジタル人民元の利用促進:報道

仏銀大手BNPパリバ(BNP)が中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)、いわゆる「デジタル人民元(e-CNY)」の利用を促進しようとしている。英字新聞のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が5月5日に報じた。

BNPパリバの法人顧客は、中国銀行(Bank of China:BOC)のシステムに接続することで、デジタル人民元を利用できるようになるという。

中国銀行は、デジタル人民元を使ったビジネスを許された8つの商業銀行のうちの1つ。

SCMPによると、BNBパリバは、顧客の「デジタル人民元ウォレットと銀行口座」を接続し、デジタル人民元の「効率的でリアルタイム、かつ便利な」利用を実現すると声明で述べているという。

また、スマートコントラクト、サプライチェーンファイナンス、クロスボーダー決済のためのデジタル人民元の利用も検討予定という。

BNPパリバにコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。

デジタル人民元は、主要国のCBDCプロジェクトの中で最も進んでおり、テストは2020年にスタート。中国人民銀行(中央銀行)は1月、2022年末時点のデジタル人民元の流通額は人民元全体の0.13%を占めたと発表した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:BNP Paribas Will Link Digital Yuan to Bank Accounts for Promoting CBDC Use: Report