エヌビディアが大幅増収、AI関連暗号資産が上昇継続

半導体大手エヌビディア(Nvidia)の第2四半期の収益が予想を大幅に上回ったことで、人工知能(AI)関連の暗号資産(仮想通貨)は23日も大幅な上昇を続け、AIの強気トレンドが定着していることを証明した。

収益が予想を大きく上回る

ファクトセット(FactSet)のデータによると、エヌビディアの第2四半期の収益は、コンセンサス予想の111億9000万ドル(約1兆6225億円、145円換算)を上回る135億1000万ドル(1兆9589億円)だった。1株当たりの利益は2.70ドルで、予想の2.08ドルを上回った。またエヌビディアは、125億9000万ドルと予想されている第3四半期の収益について、約160億ドル(プラスマイナス2%)になると予想していると述べた。

エヌビディアの創業者でありCEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏はプレスリリースで、「世界中の企業が汎用コンピューティングからアクセラレーテッドコンピューティングや生成AIへ移行している」とし、「生成AIの採用競争は始まっている」と述べた。

AI関連暗号資産は4%以上上昇

フェッチAI(FET)、グラフ(GRT)、インジェクティブ(INJ)、レンダー(RNDR)、SingularityNET(AGIX)などの暗号資産はいずれも過去24時間で4%以上上昇。暗号資産市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)の3%上昇を上回った。

今回の発表は、AIに関連した収益が非常に強気な見通しであることが明らかになった5月発表の第1四半期決算に続くもの。このセンチメントは、OpenAIのChatGPTなどによってAIが一般層に広がったこと相まってAI関連の暗号資産に波及。AI関連の暗号資産は、市場全体に連動して夏にかけて下落したにもかかわらず急騰した。

エヌビディアの株は取引時間内に約3%上昇した後、時間外取引で7%以上上昇した。 トレーディングビュー(TradingView)のデータによると、株価は今年200%以上上昇している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:AI-Related Tokens Hold Gains After Nvidia’s Big Beat Solidifies Bullish Outlook