ビットコイン（BTC）は、暗号資産（仮想通貨）トレーダーの間で全般的に弱気なセンチメントが広がり、市場を上昇させる新たなきっかけがない中、8月28日の欧州時間午前中に2万6000ドルを割り込んだ。
CoinGeckoのデータによると、BTCはバイナンス（Binance）で2万5886ドルまで下落し、その後わずかに回復した。主要トークンのエックス・アール・ピー（XRP）、カルダノ（ADA）、ソラナ（SOL）は2.2%下落し、先週からの下落トレンドを継続した。
イーサリアム（ETH）は下落は1.1%に留まったが、これは取引アグリゲーター・プロトコルである1Inchが日曜深夜に6088ETHを購入するため、同社の金庫から1000万ドル（約14億5000万円、1ドル=145円換算）相当のステーブルコインを投資し、活気のない市場に買い圧力を与えたためだ。
月曜は伝統的な市場が好調だったにもかかわらず、主要暗号資産の下落が訪れた。上海総合株価指数と日経平均株価は1％超の上昇で終了し、シンガポールは0.73％高、欧州指数は0.36％高で始まった。
一方、FxProのシニア・マーケットアナリストのアレックス・カプチケヴィッチ（Alex Kuptsikevich）氏は、価格チャートのデータを引用し、同社はさらなる下落を予想しているとメモの中で米CoinDeskに語った。
カプチケヴィッチ氏は「価格が200週平均を下回り、上昇チャネルの外にあるため、ビットコインのテクニカルの状況は、週足で見ると引き続き弱気だ」と述べた。 「最も可能性の高い短期見通しは、2万3900ドルから2万4600ドルの領域まで下落することだ」。
価格チャートで上昇チャネルは高値と安値の上昇によって形成されるパターンであり、これを下回るブレイクはトレーダー間の弱気な行動を示唆している。
そのため、トレーダーは8月初旬以来、弱気な姿勢を続けている。先物トレーダーは弱気相場に向けてポジションをとっているのに加え、オプション取引のデータはトレーダーがさらなる下落を予想していることを示している。
｜翻訳：CoinDesk JAPAN
｜編集：井上俊彦
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｜原文：Bitcoin Slumps Under $26K as Bearish Outlook Engulfs Crypto Market
