シーボーBZX取引所、アーク21シェアーズとヴァンエクのイーサリアム現物ETFを申請

シーボーBZX取引所(Cboe BZX Exchange)は、アメリカ初のイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)の発売を目指し、アーク21シェアーズ(Ark 21Shares)とヴァンエク(VanEck)のETF上場に関する書類を提出した。

シーボーBZX取引所は6日、19b-4と呼ばれる書類を提出。米証券取引委員会(SEC)が申請を確認すれば、最終決定まで240日間の審査プロセスがスタートする。SECは最終決定までに複数の中間期限を設けるが、従来は申請書の審査に最も日数を費やしている。

米暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)は現在、SECの審査プロセスが進行中の複数のビットコイン現物ETF申請と同様に、監視共有協定のパートナーを務める。またアーク21シェアーズのETFのカストディも担当。ヴァンエクはカストディアンを公表していない。

これらの申請のいずれか、またはどちらも承認された場合、アメリカ初となる。現在、アメリカでは暗号資産の現物ETFは存在しないが、ブラックロック(BlackRock)やフィデリティ(Fidelity)などの伝統的金融大手がビットコイン現物ETFを申請。同様に、複数の資産運用会社が最近、イーサリアム先物ETFを申請した。

SECはこれまでビットコイン現物ETF申請をすべて却下してきたが、最近、裁判所がグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)のETF転換についてのグレイスケールの申請をSECが却下したことは「恣意的かつ気まぐれ」との判決を下したことで、事態の変化が期待されている。

|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Cboe’s BZX Exchange Files to Launch Ark 21Shares, VanEck Spot Ether ETFs