マーケットメーカーのヘッジでイーサリアム価格は堅調に推移する:アナリストが指摘

イーサリアム(ETH)は今週約2%下落し、1660ドルの200週単純移動平均の重要なサポートの下に足場を築いた。

今後数日間は、オプションのマーケットメイカーやディーラーのヘッジ活動により、価格は堅調に推移する可能性がある。

マーケットメーカーやディーラーは、市場でビッドとアスクの両方を提示し、常に流動性を提供する市場参加者だ。彼らはビッドとアスクのスプレッドから利益を得ており、価格の動きは無関係だ。彼らはデルタ・ニュートラル・ブックを運用しており、価格変動へのエクスポージャーを制限するために原資産の継続的な売買を義務付けている。

「ディーラーは主に、9月22日と29日(満期)の1650~1700ドルの権利行使に向けてロング・ガンマ・ポジションを保有している」とオプション・インサイツ(Options Insights)の創設者イムラン・ラクハ(Imran Lakha)氏はデリビット(Deribit)のブログ投稿で述べた。

「これらのポジションの大きさは、市場力学に影響を与えるほど重大だ。その結果、9月29日の満期に向けたイーサリアムの動きが、特に強気側に制約される可能性がある」とラクハ氏は付け加えた。

ガンマとはオプションのリスク指標の一つで、原資産の変化に対するオプション価格のデルタまたは感応度の変化率を指す。マーケットメーカーのヘッジ活動の性質は、ガンマ・エクスポージャーに左右される。

マーケットメーカーやディーラーがロング・ガンマである場合、彼らは高値で売り、安値で買うことで、市場全体のエクスポージャーを中立に保つ。

言い換えれば、マーケットメーカーやディーラーは、市場が下落すれば原資産の買い手となり、市場が上昇すれば売り手となる。その結果、市場に流動性が増し、価格変動が抑制される。そのため、市場はしばしば、ディーラーのガンマ・エクスポージャーがプラスになる水準に引き寄せられる。

期限切れが近づくにつれ、ガンマは大幅に増加するため、正味でプラスのガンマ・エクスポージャーを持つディーラーによるヘッジが正当化され、価格のボラティリティはさらに低下する。

世界最大の暗号資産(仮想通貨)オプション取引所であるデリビットは、9月29日の協定世界時(UTC)午前8時に17億ドル(約2465億円、1ドル=145円換算)以上のイーサリアム・オプションを決済する

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ether Prices to Stabilize as Options Market Makers Hedge Their Books, Analyst Says