イギリス、暗号資産とステーブルコイン規制の最終案を発表

イギリス政府は10月30日、暗号資産(仮想通貨)とステーブルコインに関する規制の最終案を発表した

政府は暗号資産規制を段階的に導入する計画で、まず法定通貨に裏付けされたステーブルコインから始め、その後、アルゴリズムによるステーブルコインを含む他の暗号資産関連分野を追加する。

この文書によると、法定通貨ベースのステーブルコインに関する法律は、2024年初頭までに導入される予定だ。これらの規則により、法定通貨ベースのステーブルコインに関連する特定の活動は、金融行為規制機構(FCA)の管轄下に置かれることになる。

イギリス財務省は、2月に暗号資産に関する協議を公表し、4月に協議は終了した。アンドリュー・グリフィス金融サービス担当次官は昨年、暗号資産取引所FTXの破綻後も、暗号資産のハブになりたいと述べていた。議会は6月に金融サービス・市場法案(Financial Services and Markets Bill)を可決し、暗号資産を規制された活動として扱うことができるようになった。

また政府は、金融の安定性に影響を与える可能性のあるステーブルコインの計画を発表した。中央銀行であるイングランド銀行は5月に初めて、システム化されたステーブルコインの制度に関する協議を開始した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:UK Publishes Final Proposals for Crypto, Stablecoin Regulation