分散型取引所GMXのSOL、XRPなどの利回りが75%に──アービトラムのインセンティブで

分散型取引所(DEX)のGMXでは、11月8日早くにアービトラム(Arbitrum)のインセンティブが開始され、一部の主要トークンの年換算利回りが75%にまで跳ね上がった。

GMXでは、ユーザーはオンチェーンインターフェイスを通じて主要トークンの現物および永久先物を低手数料で取引できる。 データによると、1日に1億3600万ドル(約204億円、1ドル=150円換算)以上の取引が決済されている。

対米ドルで見ると、GMXのエックス・アール・ピー(XRP)取引プールはユーザーに75%近くの報酬をもたらしているが、ソラナ(SOL)およびドージコイン(DOGE)も最大65%の利回りを示していた。

GMXのデータによると、ビットコイン(BTC)の利回りは28%以上に急上昇しており、これはDeFiプラットフォームの中で最高となっているが、イーサリアム(ETH)の利回りも19%に跳ね上がっている。

GMXでのトレーディングプールの利回り。(GMX)

これらのプールでの流動性は、個々のGMXマーケット(GM)プールを通じて提供される。流動性プロバイダーはGMXにトークンをロックするユーザーであり、レバレッジ取引、借入、スワップなどのサービスから得られる手数料の一部を報酬として受け取る。

このような報酬は、10月のコミュニティ投票の後、GMXがアービトラムのARB付与の最大の受取人になったことから可能になった。

既報の通り、アービトラムのブロックチェーン上に構築されたいくつかのプロジェクトは、短期インセンティブプログラム(STIP)の一環として、人気の高いブロックチェーンに新しい資金を呼び込むのに役立つ取り組みに対する報奨、4000万ドル(約60億円)相当のARBを獲得した。

12週間にわたって、1200万個のARBが、GMX上の3つの別々のインセンティブカテゴリに分けて配布される。まずはトレーディングプールに流動性を提供する人々にインセンティブが与えられる。プラットフォーム上で最も多くのトークンを取引したユーザーに与えられる取引インセンティブは今後数週間以内に開始され、最後にGMXの向上に貢献した開発者へのインセンティブが提供される。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:SOL, XRP, DOGE Yields on GMX Jump up to 75% as Arbitrum Incentives Go Live