ビットコイン価格が4万1500ドル超え──2億ドルのショート清算が後押し

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、アメリカでのスポット上場投資信託(ETF)承認の可能性をめぐる楽観的な見方が広がり続け、ゴールドのピーク価格が追い風にもなり、過去24時間で4%も上昇した。

BTCは12月4日に4万1000ドルの大台を超え、年初来の上昇率を152%超に伸ばした。

コイングラス(CoinGlass)のデータによると、先物取引所は週末に2億2000万ドル(約330億円、1ドル=150円換算)相当の暗号資産永久先物ポジションを清算した。強気のロングが全体の85%近くを占めた。

暗号資産先物の清算。(CoinGlass)

1億2000万ドル(約180億円)相当のビットコインのショート(価格下落を予想するベットのこと)が12月1日以降清算された。その他では、トレーダーがさらなるボラティリティに賭けてレバレッジをかけたポジションを増やしたため、月曜日の建玉は6%増加した。

一方、Coinanlyzeのアナリストが米CoinDeskにX(旧Twitter)のメッセージで伝えたところによると、取引所BitMEXの建玉は土曜日の2億ドル(約300億円)超から数時間以内に90%急増し、4億2000万ドル(約630億円)に達した。

清算とは、トレーダーの初期証拠金の一部または全部の損失により、取引所がトレーダーのレバレッジポジションを強制的にクローズすることを指す。これは、トレーダーがレバレッジをかけたポジションの証拠金要件を満たすことができない(取引を継続するのに十分な資金がない)場合に発生する。

大規模な清算は、急な値動きの局所的な頂点または底を示すことがあり、トレーダーはそれに応じてポジションを取ることができる。

このようなデータは、人気のある先物商品からレバレッジが効果的に洗い流されるシグナルとして機能するため、トレーダーにとって有益だ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Price Rise to $41K Buoyed by $200M in Weekend Short Liquidations