ビットコイン、4万7000ドルを突破──現物ETFへの期待が最高潮

アメリカにおけるビットコイン現物ETF(上場投資信託)承認への期待が最高潮に達する中、ビットコイン(BTC)は8日、2022年4月以来で初めて4万7000ドル(約681万5000円、1ドル145円換算)を突破した。

CoinDesk Indicesのデータによると、ビットコインはアジア午前中の4万3200ドルの水準から、アメリカの取引時間中に19カ月ぶりの高値となる4万7192ドルまで急騰した。過去24時間では7%近い上昇となる。

今回の上昇は、今週中に行われると予想されるアメリカ初のビットコイン現物ETFに対する規制当局の決定を投資家が心配して待っている中で起きた。ほとんどの市場関係者は承認を期待しており、強気派はビットコイン現物ETFによってビットコインへの投資家層が劇的に拡大され、多額の資金を呼び込むと予想している。

大手資産運用会社のブラックロック(BlackRock)やフィデリティ(Fidelity)、グレイスケール(Grayscale)などの申請企業は8日、急騰より前のタイミングで、更新されたS-1申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出しており、複数の発行企業は投資家に請求する手数料を発表した。

LMAX Groupの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏は電子メールで、SECの承認が本当に得られた場合、その発表によってビットコインの価格がさらに上昇する可能性があると指摘した。

クルーガー氏は、「承認が得られれば、傍観していた資金が原動力となって10~15%の上昇を引き起こす可能性がある」としたが、一方で「承認が得られない場合、調整の可能性があると予想されているが、3万ドル超えで強いサポートが予想される」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:BTC Blasts Past $47K as Bitcoin ETF Excitement Gets Feverish