ヴァンエックのビットコインETF、過去最高1億1900万ドルの資金流入──手数料0%に引き下げで

資産運用会社ヴァンエック(VanEck)は3月11日、ビットコインETFの手数料を0%に引き下げた。その後、資金流入額は最高値を記録した。

ビットメックスリサーチ(BitMEX Research)のデータによると、「ヴァンエック・ビットコイン・トラスト(HODL)」は11日だけで1億1900万ドル(約179億円、1ドル150円換算)の資金を集め、1600BTC超を追加購入。1月のローンチ以来の記録に大差をつけて、資金流入額は過去最高となった。

ヴァンエックは、運用資産残高が15億ドル(約2250億円)に達しない限り、2025年3月31日まで手数料を0.2%から0%に引き下げると発表し、競合がひしめき合うビットコインETF群のなかでその魅力が増した。

ビットメックスのデータによると、11日の資金流入により、ヴァンエックのビットコインETFの運用資産残高は6000BTC(4億4000万ドル、約660億円)を超え、ライバルの「インベスコ・ギャラクシー・ビットコインETF(BTCO)」と「ヴァルキリー・ビットコイン・ファンド(BRRR)」を抜いて、米国で6番目に大きなビットコインETFとなった。

ビットコイン価格が7万2000ドル(約1080万円)を超えて記録的な高値に上昇するなか、ビットコインETFへの資金流入は好調だ。ビットメックスのデータによると、11日には9銘柄で合計約10億ドル(約1500億円)の資金流入があり、「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」からの5億(約750億円)ドルの資金流出を補って余りある。

先週、デジタル資産関連ファンドへの資金流入額は過去最高の27億ドル(約4050億円)に達し、ビットコイン関連商品がそのうち26億ドル(約3900億円)を占めていたとコインシェアーズ(CoinShares)は報じた。

|翻訳・編集:行武 温
|画像:viarami/Pixabay
|原文:VanEck Spot Bitcoin ETF Sees Record $119M Inflow After Fee Cut to 0%