イーサリアム、「デンクン」アップグレードの後に価格調整の可能性:QCPキャピタル
  • QCPキャピタルは、イーサリアムが4000ドルを超える急騰を見せたにもかかわらず、価格調整の可能性があると警告し、市場心理の変化と近い将来にETFが承認される可能性が低いことを指摘した。
  • 同社は、現在の市場ダイナミクスとネットワークのアップグレードによる価格の再帰性(reflexivity)の可能性を挙げ、市場におけるレバレッジの大きさに懸念を表明しているが、長期的には慎重ながらも楽観的な見方を維持している。

シンガポールを拠点とするQCPキャピタル(QCP Capital)は、同社のテレグラム・チャンネルに公開された最近の一連のメモの中で、イーサリアム(ETH)の価格が調整される可能性があると述べた。

同社は、イーサリアムの長期的な可能性については慎重ながらも楽観視している。

イーサリアムは過去2年間で最高値となる4000ドルを超えたが、QCPは、ネガティブなリスク反転によって示される市場心理の変化を観察していると書いている。この反転はコール・オプションとプット・オプションのインプライド・ボラティリティの差を測定するもので、近い将来にスポットイーサリアム上場投資信託(ETF)が承認される可能性が低いためか、マイナスになっている。

歴史的に、ビットコインのタップルート(Taproot)やイーサリアムのマージのようなネットワークアップグレードは、弱気で横這いの市場状況下では価格への影響はほとんどなかった。しかし、現在の市場ダイナミクスでは、イーサリアムとそのレイヤー2に価格の再帰性(reflexivity)がある可能性があり、すでに織り込まれているデンクン(Dencun)アップグレードや、レイヤー2エコシステムへの資本流入の可能性に影響されるかもしれないとQCPアナリストはCoinDeskとのテレグラムインタビューで述べた。

Ether Could See Price Correction After Dencun Upgrade, QCP Capital Says
(CoinDesk Indicies)

予測市場のポリマーケット(Polymarket)では、5月31日までにイーサリアムETFが承認される可能性は31%に過ぎない

CoinDeskは最近、トレーダーが短期的な軟調に備えるため、イーサリアムのプット・オプションの需要が高まっていることを市場データが示していると報じた。これは、30日と60日のコール・プット比率のマイナスの傾きによるが、長期的なセンチメントはポジティブなままである。

QCPはまた、現在の市場のレバレッジの大きさを懸念しているが、トレーダーはディップがあればすぐに買い戻すだろうとも書いている。市場の過度なレバレッジは、価格が24時間で30%下落した2021年5月の暴落や、1月のビットコイン価格の10%調整を引き起こしたと言われている。

イーサリアムは、時価総額と流動性で上位を占める暗号資産を対象としたコインデスク20指数(CD20)をアウトパフォームしており、先月はCD20の50%上昇に対し、54%上昇した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk Indicies
|原文:Ether Could See Price Correction After Dencun Upgrade, QCP Capital Says