今回のビットコイン半減期は本当に違う/ビットコインは唯一無二だが成長機会は他にある【週末に読みたい厳選10本】

今回の半減期がビットコインの上昇を加速させるのか、それとも終わらせるのかは歴史的なことであり、ビットコインが半減期と結びついた強気と弱気の4年の市場サイクルに閉じ込められているという一般的な考え方への挑戦でもある。

しかし他にもいくつかの点で、4回目となる今回のビットコイン半減期は、すでに前例のないものとなっている。

──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたいものを厳選。今週は10本+イベントレポート1本です。

今回のビットコイン半減期、これまでとは本当に違う──レアブロックの争奪戦も【Future of Bitcoin】

暗号資産(仮想通貨)について「今回は違う」と心から言えることはあまりない。しかし、来月に予定されているビットコイン半減期は今回は本当に違う。

ビットコインの歴史に詳しいピート・リゾ(Pete Rizzo)氏が最近指摘したように、半減期の前にビットコイン(BTC)が上昇したのは今回が初めてで、過去3回(2020年、2016年、2012年)の半減期はすべて、ビットコイン価格が大きく上昇する前に起きた。…続きを読む

ビットコインは(おそらく)唯一無二、だが成長機会は他にある

暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーンの次世代についての私の主要な疑問はこうだ──規制が整備されるにつれ、デジタル資産や暗号資産にどのように資本が投下されるだろうか?

世界の金融・ビジネス資産の90%以上は「オンショア」、つまり売買される国に居住する法人や人によって所有・管理されていると考えられている。…続きを読む

ミームコインの本格化はミームコインにとって最悪の事態

イーロン・マスク氏が前回の強気相場の際に、半分皮肉交じりにドージコイン(DOGE)を支持したとき、ほとんどの人はそれをジョークと受け取った。有名なビジネスマンが、面白いお金で遊んでいるのだと。…続きを読む

トランプ氏に関するミームコイン「MAGA」は「PoliFi」の最初の実験

ある日、トランプ前大統領をテーマにしたミームコイン「MAGA」は、この分野の象徴であるドッグコインたちに並んで、ミームコインの殿堂入りを果たすかもしれない。MAGAは、コインゲッコー(CoinGecko)のデータによると、この1カ月で約400%上昇、時価総額は2億8500万ドル(約428億円、1ドル150円換算)以上に上った。…続きを読む

米予測市場、大統領選の予測に150億円集まる──ETH vs SOL、エヌビディア vs アップルも注目

アメリカでの選挙結果を予測するウェブサイト「270toWin」での世論調査を見ると、11月の米大統領選はかなり拮抗している。現職のジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領はほぼ横並びのようだ。トランプ氏は1.7ポイントのリードを保っているが、この数字は誤差の範囲だ。

しかし、ベッティング(賭け)プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)のベッター(賭けをする人)は違う考えを持っており、トランプ氏がリードしている。…続きを読む

新しいイノベーションを生む、機関投資家の暗号資産参入

昨年11月、バイナンス(Binance)が米規制当局と43億ドルで和解したことを受け、機関投資家による暗号資産への進出に変化が生じている。我々は今、新たな市場サイクルの中にあり、イノベーティブなカストディ・ソリューションと多くの市場機会を目の当たりにしている。

バイナンスとスイスのシグナム銀行の協業による取引所以外の外部金融機関でのカストディに向けた三者間契約の導入は、この変化の表れだ。…続きを読む

半減期、消費者へのビットコイン普及を加速【Future of Bitcoin】

ビットコイン半減期とその結果としてのビットコイン(BTC)価格をめぐって世界中が熱狂する中、現実を確認する時間を取ることが重要だ。

ビットコイン半減期は、世界の大半の人々にとっては何でもないことだ。その核心は、ビットコイン取引を処理する人々の報酬が単純に半分になることだ。クレジットカード、決済アプリ、スマートフォンのタップなど、すべての電子決済は何らかの処理を必要とする。…続きを読む

ビットコインETFの影響と、次の半減期を控えた市場ダイナミクス

主にビットコイン(BTC)が主導した暗号資産(仮想通貨)市場の上昇を経験した今、1月のアメリカにおけるビットコインETFの承認こそが形勢を一転させたと言って良いだろう。

1月10日以降、暗号資産の時価総額は1兆5000億ドル(約225兆円、1ドル150円換算)から2兆4000億ドルへと60%急増した。とはいえ、暗号資産はまだ始まったばかりのニッチな資産クラスであり、その規模は金のほんのわずか(10%)、マイクロソフト(3兆1000億ドル)よりも小さい。…続きを読む

エルサルバドル、ビットコインにさらに注力【Future of Bitcoin】

暗号資産(仮想通貨)へのコミットメントを強調する戦略的な動きの中で、エルサルバドルは暗号資産市場、特にビットコイン(BTC)との関わりを深めている。ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領は以前、1日1ビットコインを購入する計画を発表し、法定通貨では手が届かなくなるまでこの取り組みを続けるとした。その結果、同国のビットコイン保有高は5690BTCに達し、約4億ドル(600億円、1ドル150円換算)相当となった。…続きを読む

バイナンスのナイジェリア撤退、アフリカでのBTCビジネスに与える影響【Future of Bitcoin】

バイナンス(Binance)が3月8日までにナイジェリアでの全サービスを終了すると発表したとき、ナイジェリアの一部の人たちは衝撃を受けた。発表前にすでに規制当局からの監視に直面していたのでが、世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所が、ビットコインの普及において世界で最も急成長している市場から姿を消すとはどういうことかと多くの人たちが疑問に思った。…続きを読む


Web3業界が学ぶべきオンラインサロンの教訓──箕輪厚介氏、家入一真氏、金光碧氏らが激論イベント

次世代の組織運営のあり方として注目を集めるDAO。法制化の議論が進む一方で、その運用・リワード設計については世界中で試行錯誤が続いている。DAOをコミュニティとして捉えた場合、オンライン・サロンやクラウドファンディングなど、異なる文脈で生まれてきたコミュニティの運営にも学ぶべき教訓が多々あるのではないか──。…続きを読む

|編集:CoinDesk JAPAN編集部
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