Web3開発を手掛けるハッシュポート（HashPort）は4月25日、大阪・関西万博に向け開発・提供する「EXPO2025デジタルウォレット（Webブラウザ版）」に、GPS機能を新たに実装したことを発表した。
本機能により、ユーザーは訪問した場所の位置情報と連動したNFTを取得できる。このGPS機能は、万博を契機に日本各地を訪れるユーザーの移動体験をブロックチェーン上に記録する仕組みを提供するものである。
ユーザーは万博会場訪問に加え、周辺地域や観光地への訪問履歴に応じて限定SBT（Soul Bound Token：譲渡不可のNFT）などを獲得することが可能になる。
ハッシュポートはこの機能を、記念NFT発行による観光促進、ユーザー行動データ分析に基づく地域経済活性化支援、そしてWeb3型パスポートの基礎技術検証に活用する方針である。
第一弾として日本政府観光局（JNTO）と連携し、万博をテーマにしたNFTアートの配布を開始した。4月25日からは日本全国で取得可能な「万博開催記念特別NFT（Welcome NFT）」が、5月下旬からは特定の体験地域訪問者に向けたNFTが配布される予定である。
なお、ハッシュポートは同デジタルウォレットにおいて、万博での決済に利用できる「EXPOトークン」の発行も別途発表しており、万博独自の電子マネー「ミャクペ！」との連携や大規模なエアドロップ（無償配布）も計画している。
｜文：栃山直樹
｜画像：リリースから
