
- デイブ・マコーミック上院議員は、自身の所属する委員会が暗号資産法案に取り組む準備を整える中、今年に入ってからビットコインに100万ドルもの私財を投じている。
- マコーミック氏の財務開示情報では、ビットワイズ・ビットコインETFへの定期的な投資が確認できる。
大手ヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)の元CEO、デイブ・マコーミック(Dave McCormick)氏は、自身が所属する委員会がデジタル資産業界の規制立法の最前線に立つ状況下で、私財をビットコイン(BTC)に投じている。
今週公表された財務開示情報によれば、マコーミック氏は最近、ビットワイズ・ビットコインETF(上場投資信託)に数十万ドル規模の投資を繰り返し行っている。こうした議員の開示情報では金額が幅を持って記載されるため、先月に行われた直近の投資額は31万ドル(約4340万円、1ドル140円換算)から70万ドル(約9800万円)の範囲としか言えない。
マコーミック氏は2月にもビットワイズ・ビットコインETFに45万ドルの投資を開示している。今回の新たな投資はこれに続くもので、総投資額は100万ドル(約1億4000万円)に迫る可能性がある。同氏の投資は、今年のアメリカ議会におけるビットコイン投資の大部分を占めている。ジョージア州選出の共和党下院議員マージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)氏は、ブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)を選好して投資しているが、金額ははるかに少ない。
ペンシルベニア州選出の共和党上院議員であるマコーミック氏は、これまでのキャリアの中で数々の政府要職を歴任してきたが、上院議員としては新人であり、デジタル資産を扱う上院銀行委員会の小委員会に所属している。この小委員会は、今年進展が見込まれる暗号資産(仮想通貨)法案をめぐる今後の動きと最も密接に関係する可能性がある。
マコーミック氏はまだ上院議員候補だった昨年、アメリカが暗号資産分野で主導権を握る必要があると主張した。2月に実施された小委員会のデジタル資産に関する最初の公聴会で、マコーミック氏は「今議会はトランプ大統領と協力して、イノベーションの未来を導きアメリカの堅牢な経済の未来を確保する超党派のデジタル資産法案を可決させなければならない」と述べた。
マコーミック氏のビットコイン持ち分は他の議員らを上回っているものの、開示情報によれば、同氏はここ数カ月は投資の大部分を地方債に振り向けている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:マコーミック氏(上院銀行委員会)
|原文:Senator and Ex-Bridgewater CEO McCormick Invests More in Bitcoin as Bill in Works