ロビンフッド、欧州でトークン化米証券の取引を可能にするプラットフォームを開発:ブルームバーグ
  • ロビンフッドは、欧州のユーザーがトークン化された米国の金融資産を取引できる、ブロックチェーンベースのプラットフォームを開発しているとブルームバーグが報じた。
  • ロビンフッドはデジタル資産企業と提携し、アービトラム、イーサリアム、またはソラナを基盤としたプラットフォームの構築を検討していると報じられている。
  • より迅速な決済と伝統的市場へのより広範なアクセスを可能にするトークン化は、米国と比較して欧州の規制が明確になるなかで、世界的に勢いを増している。

ロビンフッド(Robinhood)は、欧州のトレーダーが米国の金融資産にアクセスできるようにするブロックチェーンベースのプログラムを開発していると、事情に詳しい2人の関係者がブルームバーグ(Bloomberg)に語った。

報道によると、新たなプラットフォームはデジタル資産企業との提携のもとで構築され、アービトラム(Arbitrum)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)の3つのブロックチェーンが検討されているという。

トークン化された資産は、伝統的な金融企業が暗号資産(仮想通貨)分野にさらに進出するうえで、主要な領域となっている。過去には複数の企業がトークン化されたファンドをローンチしており、一部のアナリストは2033年までに市場規模が23兆4000億ドル(約3370兆円、1ドル144円換算)に成長すると予測している。

トークン化とは、伝統的な資産をブロックチェーン上でデジタルトークン化するプロセスを指し、データセキュリティが強化され、取引の迅速な決済が可能となり、流動性が向上するなど、さまざまな利点がある。

ロビンフッドのCEOであるヴラド・テネフ(Vlad Tenev)氏は1月、セキュリティ・トークンの登録に関する明確な枠組みやルールをまだ提供していない、現在の米国の規制を批判。トークン化を通じてプライベートマーケット(私募市場)への投資を一般投資家に開放する可能性のある大きな金融シフトを、阻害していると述べた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock
|原文:Robinhood Developing Blockchain-Based Program To Trade U.S. Securities in Europe: Bloomberg