ステーブルコイン特化型チェーンのPlasma、5億ドルの資金調達を30分で完了
  • プラズマは預け入れの上限を10億ドルに引き上げたが、30分以内に上限に達した。
  • この上限引き上げは、ボットの活動と急速な上限到達に対処するためのコミュニティからの要望を受けたものだ。
  • プラズマは、USDTを皮切りに、ビットコインネットワーク上のガス代ゼロ環境でステーブルコイン機能を提供することを目指している。

ステーブルコインに特化したブロックチェーン「プラズマ(Plasma)」は6月12日早朝、資産預け入れの上限を5億ドル(約725億円)から10億ドル(約1450億円、1ドル=145円換算)に引き上げたが、30分以内に上限に達した。

新たな上限は、ボットの活動と急速な上限到達に対するコミュニティの抗議を受けて、数日前に引き上げられた5億ドルから、さらに倍増したものだ。

​​プラズマは、この急な発表は、ディスコード(Discord)で活発に活動するユーザーなど、実際のユーザーに公平な参加機会を提供するためだと説明した。ただし、これはまだトークンセールではない。

「預け入れはセールそのものではない」とプラズマは投稿で明確にした。「すべての資金は預け入れた者が完全に所有し、プラズマ・メインネット・ベータ版にブリッジされる」と述べた。

参加者は、締め切りまでにロックしたユニットの数に応じて、最終的な5000万ドル相当のXPLトークンのパブリックセールに参加する権利を獲得する。この販売は、完全希薄化ベースで5億ドルと評価されている。

今週初め、このイーサリアム・バーチャル・マシン(EVM)互換のサイドチェーンを通じてビットコイン(Bitcoin)にネイティブのステーブルコイン機能を導入するプロジェクトは、アーカム(Arkham)のデータによると、最初の5億ドル資金調達目標をわずか5分で達成した。

この金額はプラズマが当初計画していた額の10倍に相当し、ステーブルコイン・インフラへの投資家の強い需要を示している。

プラズマのチームは、自身のチェーンを、イーサリアムの高額な手数料や混雑を回避しつつ、ビットコインのセキュリティモデルに基づいたゼロガス環境でステーブルコイン取引を実現する方法として位置づけている。

テザー(USDT)が最初に対応する資産となり、今後さらに多くの資産が追加される予定だ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin-Based Stablecoin Network Plasma Raises Deposit Cap to $1B, Gets Filled in 30 Minutes